- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県徳之島町
- 広報紙名 : 広報徳之島 令和7年6月号
■子ども第三の居場所『島われんきゃハウス』完成
不登校や支援が必要な児童生徒等を対象に、学校や自宅以外で安心して過ごせる「子ども第三の居場所『島われんきゃハウス』」の協定書調印式と内覧会が4月11日、同施設内でありました。亀津の町生涯学習センター近くの町有地に建てられた同施設は、町内では2か所目、鹿児島県内では12か所目。総事業費は約6600万円で、B and G財団からの助成金として開設費5000万円、全国から町へのふるさと納税による「ふるさと思いやり基金」の約1300万円を活用。また、B and G財団からは今後3年分の運営費4329万円も助成されます。
■令和7年度第1回目の出産祝金を贈呈
今年度第1回目となる「出産祝金贈呈式」が4月21日、役場多目的室でありました。今回は申請のあった20人の対象児へ出産祝金を贈呈。高岡秀規町長から保護者へ、祝金が手渡されました。この取組みは、全国からのふるさと納税による「ふるさと思いやり基金」を活用し、2020年度から毎年実施。今回の支給額は、第1子が10万円、第2子15万円、第3子25万円、第4子35万円、第5子45万円、第6子以降は1子ごとに50万円となっています。
■平和への思いをつなぐ、富山丸戦没者慰霊祭
太平洋戦争中、米潜水艦による攻撃で徳之島沖に沈没した輸送船富山丸の戦没者慰霊祭が、4月19日、亀徳なごみの岬公園であり、全国各地から訪れた遺族39人を含むおよそ170人が参列。犠牲となった3724人の冥福を祈りました。62回目を迎えた今年の慰霊祭は、地元の亀徳小学校児童による合唱から始まり、徳之島出身で、鹿児島純心女子中学校1年生の竹田百笑さんが、昨年の鹿児島県小学生人権作文コンテストで富山丸を題材に奨励賞を受賞した作文の発表もありました。
■桑島正道さん、町へ「三発の魚雷」200冊寄贈
桑島正道さんより、富山丸の生存者である故・山下律彦氏の手記「三発の魚雷」が町に寄贈され、4月19日、高岡町長から感謝状が贈呈されました。桑島さんは、当時沖縄守備隊として富山丸に乗船していた父の正義さんを亡くしました。「三発の魚雷」は、正義さんが所属していた部隊長だった山下氏の協力を得て、富山丸の事実を風化させないために桑島さんが自費で製作し、改訂版200冊を町へ寄贈。魚雷攻撃や救助の様子などが詳細に記されています。「三発の魚雷」は、町立小中学校、町立図書館へ配布されています。
■手々で田植え体験、今年は山地区からも参加
手々地区の水田で4月29日、田植え体験がありました。子どもたちが米作りの伝統に親しむ機会をつくろうと、手々集落の有志が主催。会場の約8アールの水田には、今年は地元の手々集落に加え、山集落からも参加を呼びかけ、あわせておよそ50人が集まり、参加者は、泥の感触を楽しみながら、和気あいあいと苗を植え付けていきました。また、田植えのあとは子どもたちによる泥んこサッカーも実施。今後は、除草作業なども体験活動として行い、収穫は9月の予定です。
■「2025まぶーるフェスタ with 黒砂糖祭」開催
町のゴールデンウィーク恒例イベント「黒砂糖祭」が、今年は名称を新たに、「2025まぶーるフェスタ with 黒砂糖祭」として、4月28日、畦プリンスビーチで開催され、約1300人が来場しました。イベントは、シーズン中の海の安全を祈願する海開きの神事でスタート。まぶーる君とのふれあいや、ステージイベント、出来たての黒砂糖が無料で振舞われたほか、今年は2019年を最後に途切れていた、ビーチでの「宝探し」イベントも復活。参加した子どもたちは、砂浜に埋められたくじを探し当てると、うれしそうに景品と交換していました。