子育て 令和6年度 鹿児島学習定着度調査結果報告

天城町教育委員会
令和7年1月に「鹿児島学力・学習状況調査」が実施されました。鹿児島県の小学5年生、中学1・2年生が調査に臨みました。この調査は、昨年度まで「鹿児島学力・学習状況調査」として実施されていましたが、今年度より全国の自治体に先駆けた取組としてC・B・T(COMPUTER・BASED・TESTING)が導入され、児童・生徒は、日ごろ使用しているタブレット端末を活用して調査に臨みました。途中、いくつかのトラブルはありましたが、無事に調査は終了し、各学校が調査に向けて取り組んできた成果も発揮できています。その調査結果が、先日、公表されましたので天城町の児童・生徒の学習状況について、以下に示します。鹿児島県の平均正答率との比較が一つの目安になりますが、児童質問紙の結果など、児童・生徒の見えない学力にも注視しながら、様々な角度から天城町の児童・生徒の学習状況について分析する必要があります。児童・生徒に確かな学力を身に付けさせるためには、その取組を学校・家庭・地域が一体となって推進していく必要があります。「教育文化の町 あまぎ」を実現するために、皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

■教科に関する調査結果

小学校では、全ての教科において鹿児島県の平均通過率を上回る結果となっています。特に、社会や理科については、かなり高い通過率となっており、これまでに学習してきたことがしっかりと身に付いていることが分かります。一方、算数については県の平均通過率とほぼ同じとなっており、各学校での更なる取組の充実が求められます。今後も、各学校の取組について、町教育委員会として指導助言していきます。
中学1年生では、国語以外の、社会、数学、そして理科において県の平均通過率を上回る結果となっています。国語についても、平均通過率にあと0.1ポイントという結果でした。
中学2年生では、社会、数学は鹿児島県の平均通過率を上回っていますが、国語、理科、外国語において下回る結果となっております。特に、外国語についてはマイナス6.1ポイントと、厳しい結果となっています。
外国語については、教育委員会としても重点的に取り組むべき課題と捉えており、昨年度より「中学生の海外派遣事業」や「沖縄県でのまちなか留学」などを導入し、生徒の外国語への興味関心を高めるための施策を行っています。また、ALTや外国語指導員を中学校へ派遣し、日々の授業の充実に努めているところです。
全体的に、天城町の児童・生徒は、学年により差はあるものの、鹿児島県と比較しても同等かそれ以上の学力を身に付けていると考えます。今後も個別最適な学びや協働的な学びのある授業が展開されるよう、ICTを効果的に活用した授業の推進や、児童・生徒の個別の支援・指導の充実に取り組むとともに、各学校の計画的・継続的な学力向上の取組、また児童生徒の学力を支える、日々の授業の更なる充実を期待します。そして、町教育委員会として、各学校への計画的な学校訪問(授業参観を含む)の実施や学校の要望等に応じて指導主事を派遣し、授業について指導・助言を行うなど、児童生徒が主体となった学習活動が展開されるよう、魅力ある授業改善を推進してまいります。