- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県知名町
- 広報紙名 : 広報ちな 2025年10月号
8月17日から24日にかけて、沖縄県宮古島にて国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会(通称「離島甲子園」)が行われ、沖永良部・与論合同チームが初出場しました。全国の離島球児の夢舞台に立った14名の選手は、「島の誇り」と「ご支援いただいた方々への感謝」を胸に、一挙手一投足、全力でプレーしました。
全国の離島から24チームが参加した今大会で、沖永良部・与論合同チームはベスト16まで進出。初戦となった新上五島ファイブスターズ(長﨑県)との対戦では、投手を中心に、鍛え上げられた守備で猛追する相手を振り切り、4対2で初勝利を挙げました。
次戦では、壱岐市選抜(長﨑県)と対戦。今春、壱岐高校がセンバツ高等学校野球大会(通称「センバツ甲子園」)に21世紀枠で初出場するなど、島を上げた野球への取組が盛んな地域との試合では、7対2と敗戦してしまいましたが、今大会にて優勝した宮古島アララガマボーイズに敗れ第3位となったチームと互角の戦いを展開。交流試合では竹富町選抜(沖縄県)を相手に7対0と圧勝し、確かな爪痕を残しました。
沖永良部・与論島に新たな1ページが刻まれた今大会ですが、出場するためには250万円という参加費が必要です。この参加費には、大会運営費はもちろん、選手の移動費・宿泊費・飲食費等の全てが含まれており、毎年全国の離島で開催される中、移動する全国の離島球児たちの負担を均一にする目的があります。沖永良部・与論合同チームが初出場を果たした舞台裏には、保護者や指導者、企業の皆様、地域の方々など、多くの方々からご支援・ご協力をいただいた背景があります。出場した球児たちもこの事実を理解しており、選手たちからは感謝の気持ちを表す言葉が頻繁に飛び交っていました。
また、球児たちが白熱したプレーを転じている陰では、各離島の自治体代表者などがグローカル人材育成をテーマとした意見交換を行う「離島甲子園座談会」も開催されました。
ただの野球大会と表現されてはそれまでですが、今大会を経て野球を通じた地域愛の向上、人間力育成などに繋がると実感しました。そして、全国の離島で暮らす子ども達との交流を経験することは、「島でもやれる、島からでも目指せる」などといった地域愛の向上や島のプライドを育む目的があります。百合の花咲く南の島のわらんきゃ、これからもきばりよ~!
