スポーツ 初出場を果たした離島甲子園に密着!(2)

■夏のあとがき~受け継ぎ、受け継がれるバトン~
沖永良部・与論島の長い歴史の中で、離島甲子園に初出場を果たした沖永良部・与論合同チーム。参加した中学3年生は高校へとステップアップします。貴重な経験を得た感想を選手や指導者に伺いました。

◇林 歩輝さん
離島甲子園では、試合ごとに成長していることが実感できました。
沖永良部・与論の2島から14名の仲間と監督・コーチ・審判・保護者、そして支援してくださったすべての方々のおかげで、この夏、僕たちは貴重な体験をさせていただきました。
今度は、自分たちが島に恩返しができるように頑張ります!ご支援ありがとうございました。

◇西 雄大さん
たくさんの方の支援や応援を受けて夢の舞台に立つことが出来ました。僕たちのチームは、離島甲子園では珍しい海を越えて築いたチームです。他のチーム以上に話し、笑い、色々な選手たちとの交流もでき、とても楽しかったです。
最後に離島甲子園という素晴らしい大会に行けて本当に良い経験になりました。
今回は沢山のご寄附などいただきありがとうございました。

◇立役者兼コーチ 泊 和馬さん
この度は、第16回全国離島交流中学生野球大会(通称:離島甲子園)に出場するにあたり、地域の方々から多くのご支援、ご寄附を頂きましたことに、この場を借りてお礼申し上げます。今回、初出場することができ、プレイ以外での学びや経験を味わうことができました。島は違えど「同じ島人(しまんちゅ)!」野球を通じて出会えた沢山の方々の出会いも大切に、初出場して得ることのできた「幸恩(こうおん)」を今後の人生のテーマとして、チームスローガン「築」を心に秘め、新たな時代を築けるよう、選手・保護者・指導者と邁進してまいります。今後も野球を通して、地域に恩返しできる活動を続けていきますので、応援の程宜しくお願い致します。

◇監督 鹿島 啓太郎さん
皆様のおかげで参加できました離島甲子園では、全国の様々な離島の中学生との交流を通して、野球の技術や取組む姿勢は勿論のこと、各島の話で大いに盛り上がり、それぞれの島の良さを再確認できました。また、宮古島での関係者・スタッフの皆様にもすごくお世話になり、子ども達も野球を通じて沢山の経験をさせて頂きました。この素晴らしい縁や繋がりを大切に、これからも離島甲子園に参加し続けられるように、沖永良部、与論の中学校野球を盛り上げていきたいと思います。

◇帯同審判員 林 伸仁さん
離島甲子園へ初参加という事もあり保護者、関係者も不安だらけだったと思います。しかし離島甲子園という大舞台で選手全員が躍動し、お互いの役割を果たしワンチームで離島甲子園を楽しんでいました。
この経験を糧に感謝の心や思いやりを持ち、野球を通して大人への一歩を学んで歩んで貰いたいです。離島甲子園の参加は有意義なものでした。これからも皆様のご理解とご協力を宜しくお願いします。

◇保護者一同より
皆様のご支援・ご協力で初出場する事が出来ました。この場をお借りしてお礼申し上げます。宮古島での関係者・スタッフの皆様にもすごくお世話になり、子ども達も、野球を通じて沢山の経験をさせて頂きました。この経験を生かし、一段と飛躍してくれると事と思います。素晴らしい経験をさせて頂きありがとうございました!

■離島甲子園とは?
【目的】
地理的環境から島外との交流機会の少ない全国の離島中学生を対象に、野球を通じて「島」と「島」の交流を図ります。そして、新たな人間形成や健全な青少年の育成を促進することで、将来を通じて離島地域の振興に寄与することを目的としています。
【背景】
国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会は、全国の離島中学生が一堂に会してトーナメント戦を行う軟式野球の大会です。「まさかり投法」により、通算215勝を挙げ、日本プロ野球名球会、野球殿堂入りも果たした故村田兆治氏が大会を提唱しました。伊豆大島での第1回大会(2008年)を皮切りに、全国の離島を巡って毎年夏に開催されます。参加チームはトーナメント形式で優勝を目指し、負けたチームも交流試合を行います。また、離島交流を目的とした開会セレモニーやさよならパーティ、「まさかりドリームス」による野球教室が行われるなど、様々なイベントも開催されます。