- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県那覇市
- 広報紙名 : 広報なは市民の友 2025年7月号
■笑顔がつながる場所児童館へ行こう!
児童館は、0歳~18歳までの全てのこどもたちが安心して遊び、学び、交流できる場所です。
今月は、こどもたちの健全な成長を支援する児童館について紹介します。
◇安心安全な遊びの場
児童館には、異なる年齢のこどもたちが仲良く遊べる工夫や遊具が沢山あります。また、こどもたちの声を大切にし、遊びを最大限に充実させてくれる児童厚生員という専門の先生がいるため安心安全な遊びの場です。
開館時間は、朝10時から夕方6時だよ。
気軽に遊びに来てね。
◇こどもが自分で選べる居場所
友だちと遊ぶ、一人で遊ぶ、トイレを借りる、宿題をする、本を読む、何もしないでぼーっとする。何をしてもいいのが児童館です。学習支援を実施している児童館もあります。
遊び以外にもいろいろな体験活動ができるワークショップや行事もあります。こどもたちの「やってみたい!」を応援してます。
◇地域でこどもを見守る環境づくり
こどもたちが利用する児童館だからこそ、こどもたちと地域の方々をつなぐ場でもあります。地域の方々がこどもたちの味方となって、こどもたちが育って行けるようなお手伝いを児童館はできればと思っています。
◇児童館はこどもの味方こどもの権利を尊重します。
児童館では遊びを通してこどもの声を聴き、気持ちに寄り添いながら困りごとなどの課題解決に取り組んでいます。
学校や家庭とは違う対人関係のなかで社会性を学び、困難に直面した時に支援を求めることができる関係性を大切にしています。
◇子育て家庭の応援
子育て中の保護者が気軽に集まり、子育てに関する情報交換をすることで、孤立せずに不安や悩みを共有できる場を提供しています。
親同士の支え合いや地域の方々、職員との交流を通して、親子の成長を共に喜び合える大切な場を築けるように取り組んでいます。
■児童館情報
那覇市には、児童館が11か所あります。
◇大名児童館
場所:首里大名町2-75
【電話】917-4069
◇久場川児童館
場所:首里久場川町2-18
【電話】988-9448
◇識名児童館
場所:識名2-5-5
【電話】854-9656
◇国場児童館
場所:字国場353
【電話】電話855-2696
◇古波蔵児童館
場所:字国場1169-4(1階)
【電話】831-6786
◇安謝児童館
場所:安謝2-15-1安謝福祉複合施設ふれあいプラザ内
【電話】862-4341
◇若狭児童館
場所:若狭3-18-1若狭市営住宅1階
【電話】867-7266
◇くもじ・にじいろ館
場所:牧志1-6-55
【電話】862-1889
◇壺屋児童館
場所:壺屋1-5-13
【電話】863-8682
◇小禄児童館
場所:字小禄5-4-2
【電話】857-5377
◇金城児童館
場所:金城3-5-4那覇市総合福祉センター内
【電話】859-0099
■児童厚生員さんにインタビュー
大名児童館に児童厚生員として勤務する又吉美輪(みわ)さんに話を伺いました。
◇Q.児童館で働くようになったきっかけや背景を教えてください。
大名音楽祭へライブ出演した後に声をかけていただいたのがきっかけです。元々、こどもが大好きというわけではないですが、大学時代から「近所と自分の住んでいるまちを楽しくしたい」という目標があったので、私に向いている仕事かもしれないと思い働くことを決めました。
◇Q.仕事内容を教えてください。
大きく分けると2つあります。1つ目は、こどもたちが安心・安全に過ごせる居場所となるための、危険を予防する見守りや環境づくりです。2つ目は、こどもたちの心や感性が育つような季節のイベントやクラブ活動などの企画・運営を行っています。また、児童館は0歳から18歳までのこどもが対象のため、年齢や発達に応じた遊びを提案したり、異なる年齢でも安心して過ごせるように配慮しながら日々対応しています。
◇Q.どんな時にやりがいを感じますか。
児童館は、来る時間も帰る時間も、何をするかも自由なので、こどもたちののびのびとした姿を見ることができます。一緒に遊んだあと、「もっと遊びたかった」「めっちゃ楽しかった」と言ってくれると、とてもやりがいを感じます。また、学校では言えないことをぽろっと話してくれたり、「ここは俺の場所だ」と言わんばかりに甘えたり反発したりする姿を見ると、ここがこどもにとって安心して本音を出せる場所になっているんだなと感じます。そんな居場所を、職員と一緒につくることができて嬉しいです。
◇Q.職場の魅力を教えてください。
大名児童館には、バンド経験者や、デザイナーとしても働いている人、アニメに強い人など個性豊かな色んな先生たちがいます。イベントを企画するときや、新しい仕事が来たときは、みんなで話し合い、それぞれの得意分野を活かし、補い合いながら前向きに進めていくので、全員が必要とされていてとても魅力的な職場です。
◇Q.特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
ありすぎて選ぶのが難しいですが…、夢中になって走る姿が強く印象に残っています。私が悪役に徹して全員を追っかけて遊んだりしますが、そのときに、こどもたちがとてもいい顔で走るんです。あとは、自作の作品を鞄いっぱいに詰めて見せにきてくれることがありますが、こどもたちが私たちを信頼し安心しているんだなと感じ、嬉しく思います。
◇Q.今後の目標を教えてください。
児童館が近くにない地域のこどもたちも居場所を求めていると思うので、そういった地域には、公民館などの場所を借りて出張児童館をひらいたり、そういう機会をもっと増やしていけたらなと思っています。
◇Q.最後に、児童厚生員についてアピールをお願いします。
私自身そうでしたが、学校や先生が苦手だった人こそこの仕事をお勧めしたいです。不登校のこどもたちは年々増えていますが、その様なこどもたちとも共感して話せる人の必要性も今後増えていくと思います。また、こどもが少し苦手と感じている人でも大丈夫です。こどもたちは純粋で優しく、接していくうちに自然とコミュニケーションの取り方を学ぶことができ、同じ目線で私たちが成長できる場でもあるんです。学校の先生のように指導という形ではなく、一緒の立場で関わり合い、遊び場を提供するというのは、とてもやりがいのある仕事だと思います。
問合せ:こども教育保育課
【電話】861-2113