■住宅(じゅうたく)の倒壊(とうかい)を防(ふせ)ぎ命を守る 前編(ぜんぺん)
~自宅の建築(けんちく)時期と耐震状況(たいしんじょうきょう)を知ろう~
能登(のと)半島地震をはじめとする大規模(きぼ)地震では、建物(たてもの)の倒壊によって多くの命が奪(うば)われています。2016年に発生した熊本(くまもと)地震の被害(ひがい)を例(れい)に、住宅の耐震化の重要性(じゅうようせい)を住宅課(じゅうたくか)の漆原主任(うるしはらしゅにん)に教えてもらいました。
◯こんなに違(ちが)う!「1981年」の前と後
◎熊本地震における木造(もくぞう)住宅の被害状況
・1981年5月以前の旧耐震基準で建(た)てられた住宅
(築年数43年以上)
倒壊・大破 45%
・1981年6月以降の新耐震基準で建てられた住宅
15%
出典:熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書
地震に耐(た)えるための壁(かべ)を多く設(もう)けている新耐震基準(きじゅん)の住宅に比(くら)べ、旧(きゅう)耐震基準の住宅は障子(しょうじ)やふすまなどで壁自体が少ないため、過去(かこ)の地震でも数多く倒壊しています。
自宅の建築(けんちく)年は、固定資産税(こていしさんぜい)課税明細書で確認(かくにん)できます。
住宅課 漆原修平(しゅうへい)主任
◯こんなに変わる!耐震化の効果(こうか)
直近の統計調査(とうけいちょうさ)によると、県内の住宅の耐震化率(りつ)は82%。住宅を含(ふく)むすべての建物の耐震性が確保(かくほ)されると、南海トラフ地震の被害想定を大きく軽減(けいげん)することができます。
「工事費用(ひよう)が高そうで踏(ふ)み切れない」という方に向けて、次回は低(てい)コストで耐震化できる工法(こうほう)や補助制度(ほじょせいど)をご紹介(しょうかい)します!
◎県内全建物の耐震化率が現状(げんじょう)→100%になると…
揺(ゆ)れに伴(ともな)う全壊棟(とう)数:25,000棟→2,300棟 約(やく)1/11
建物倒壊による死者数:1,460人→100人 約1/15
出典:香川県地震・津波被害想定調査報告書(2014年)
◎耐震化について詳(くわ)しくはこちらから
香川県住宅耐震ポータルサイト
※詳しくは広報紙10ページの二次元コードをご覧ください。
問い合わせ先:住宅課
【電話】087-832-3584
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