くらし 《特集》国民参政135周年・普通選挙100周年・婦人参政80周年 選挙のあゆみと今(2)

■投票率の推移

・初めての国政選挙(明治23(1890)年衆議院議員総選挙)の投票率は93.73%でした。
制限選挙下での投票率は概ね80~90%で推移しました。
・男子普通選挙での初めての国政選挙(昭和3(1928)年衆議院議員総選挙)の投票率は80.36%でした。男子普通選挙下での投票率は、概ね80%で推移しました。
・完全普通選挙での初めての衆議院議員総選挙(昭和21(1946)年)の投票率は72.08%、初めての参議院議員通常選挙(昭和22(1947)年)の投票率は61.12%でした。その後、昭和の時代においては、概ね60~70%で推移していましたが、平成以降、低下傾向にあります。

■選挙権年齢の引下げ 平成27(2015)年
平成27(2015)年6月、選挙権年齢が満20歳以上から満18歳以上に引下げられ、平成 28(2016)年7月に執行された第24回参議院議員通常選挙から適用されました。
諸外国においては選挙権年齢を18歳としている例が多く、少子高齢化の進む日本において、次代を担う若い方々も、日本や地域のあり方を決める政治に関与してもらいたいという意図がありました。選挙権年齢の引下げは70年ぶりの大きな出来事でした。

○各国の選挙権年齢(抜粋)

※ IPUホームページを基に作成

■積極的な投票参加を
近年の選挙結果を見てみると、投票率は低下傾向にあります。特に若い世代の投票率は低く、その要因として政治や選挙に対する無関心などが指摘されています。
私たちの選挙権は、先人達が長い歴史の中で手に入れてきた大切な権利です。
この機会に改めて「選挙の大切さ」を確認するとともに、国や地域・社会で起きている出来事・問題等を自分ごととして捉え、考え、様々な情報の中から判断し、そして積極的に投票に参加しましょう。


※抽出調査(各都道府県から4投票区を抽出、全188投票区)