- 発行日 :
- 自治体名 : 総務省
- 広報紙名 : 現在・未来のくらしに役立つ情報誌 総務省 令和7年12月号
■東大阪市の取組 1
安心して子育てができるまちをめざして
「子どもファースト」推進中!
こどもたちが笑顔になり、子育て世代が安心してこどもを産み育てられるまちをめざし、令和5年11月に「東大阪市子どもファースト推進本部」を設置。ロードマップに基づく4か年計画をスタートさせ、令和7年度に小中学校給食費の無償化完成、令和8年度は2歳児の保育料無償化や在宅子育て家庭への支援強化、令和9年度は中学生への塾代助成(所得制限あり)や小中学校修学旅行の原則無償化と、次々に施策を展開しています。
今後は、こどもの意見を施策に反映したり、放課後の居場所を増やしたりと、さらに“子どもファースト” の視点を重視した取組が進められています。
■東大阪市の取組 2
地域課題を“自分ごと化”する地方創生
ラウンドテーブル
従来の市民会議では、参加者が固定化しやすく、意見の偏りが生じるといった課題がありました。これを解消し、より幅広い声を市政に反映するため、令和5年度から開始したのが「ひがしおおさか地方創生ラウンドテーブル」です。年4回の会議には、無作為抽出で選ばれた市民と、広報紙で募集した中高生からなる約40名が出席。それぞれの立場から「自分たちにできること」を話し合い、意見をまとめて市長に提出します。これまでに「東大阪市総合戦略」に反映されたほか、「自習スペースなどの子どもの居場所づくり」などが実現しています。
■東大阪市の取組 3
全国に先駆けて導入
電話リレーサービス「手話リンク」
聴覚障がいのある方は電話でのやりとりが難しく、ちょっとした相談でも市役所に出向く必要がありました。また、手話通訳派遣事業の利用もFAXでの申請が必要で、若い世代には使いづらい状況でした。こうした課題を解消するため、今年6月に全国の市区町村で初めて「手話リンク」を導入。市ホームページ内にある「手話でお問い合わせ」の文字をクリックすると、手話通訳オペレータを介して市役所の各課と通話できるシステムです。今後は他部署のページにもリンクを拡大するなど、誰もがアクセスしやすい行政窓口をめざしています。
●さまざまな啓発イベントも実施
平成31年に「東大阪市手話施策推進方針」を策定。市民対象の手話教室(参加無料)や手話ハンドブックの配布など、積極的な取組を進めています。
●きらきら! いきいき! 東大阪市のくらし
◇EN(えん)
~円になってつながる縁~代表
上田絵梨香さん
看護師として働きながら、地元の若江岩田地域を盛り上げるイベントを主催しています。高齢者やこども、子育て世代が交流し、顔の見える関係を築くのが目標です。会場では看護師の立場から声かけや健康相談も行い、病気になる前から地域の人とつながることで、「地域看護」の視点でも関わりを広げています。
