- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道札幌市西区
- 広報紙名 : 広報さっぽろ 西区 2025年4月号
「認知症になると何もできなくなる」そんなイメージはありませんか?実際には症状の現れ方や進行は人それぞれ。今月は認知症になっても、希望を持って自分らしい暮らしを続けられるという考え方「新しい認知症観」に立って西区が行う取り組みを紹介します。
◆介護の専門家に聞きました「新しい認知症観」ってなんですか?
認知症になると何もできなくなるという偏った考えから離れ、「認知症になっても一人一人にできることややりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができる」という考え方です。
◆あなたもなれる、認知症の方の「応援者」認知症サポーター養成講座
お困りかな?と思う方への声のかけ方など、認知症の方への対応の心得が学べます。個人向け講座の他、職場や学校などの団体へ出張講座も行っています。下記の地域包括支援センターへお問い合わせください。
◇こんな方はぜひ!
・認知症の方との接し方が分からない
・いざというときに手助けできるようになりたい
・ボランティア活動に興味がある など
山の手高校で行った養成講座では、生徒から「認知症の方がいたら、優しく声をかけようと思いました」と感想が寄せられました。
認知症サポーターは特別なことをする人ではありません。認知症の人や家族をそっと支える「応援者」です。
◆認知症の方の居場所にも 認知症カフェ~オレンジカフェ~
認知症の方や家族、認知症に関心のある方など誰もが自由に参加でき、集える場所です。
◇こんな場所です!
・認知症の方のお出かけ先に
・お茶を飲んで過ごす
・悩みを相談する
・症状について相談する
・体操やゲームをしたり、演奏を聴いたりする
・健康に関する講座を受ける など
参加者からは「おいしい飲み物を飲みながら話ができて気分転換になる」、「同じような介護をした先輩の話が聞けて良かった」という声が届いています。
◇西区認知症カフェマップ
西区保健福祉課や各地域包括支援センターなどで配布しています。
※開催状況や参加費など、詳細は各認知症カフェにお問い合わせください。
◆認知症の相談先
「認知症かな?」「家族の介護のことで困っている」そんな時はご相談ください。
・地域包括支援センター(原則平日8時45分~17時15分)
・札幌市認知症コールセンター【電話】206-7837(平日10時~15時)
◆認知症診療医療機関一覧
認知症の症状について受診できる西区内の医療機関を地図と一覧にまとめたリーフレットを作成しました。
西区保健福祉課や各地域包括支援センターで配布しています。
◆認知症パネル展
幅広い世代に認知症への関心と理解を広めるため症状や支援内容などの情報発信をするパネル展を行いました。
年齢にかかわらず誰もがなり得る認知症について、一人一人が「自分事」として考える必要があります。認知症になってからも、本人の意思が尊重され、住み慣れた環境で自分らしく暮らし続けることができるよう、理解を深めることが大切です。
問い合わせ:西区保健福祉課
【電話】641-6946