しごと 岩見沢を創る!魅力ある中小企業(1)

独自の技術やサービスで地域を支え、元気にする中小企業。優秀な人材に〝地元に残ってもらう〟〝地元に戻ってもらう〟〝岩見沢を選んでもらう〟ために、市や関係機関はさまざまな支援を行っています。
今月は、中小企業の成長や挑戦を後押しする支援施策と、岩見沢を盛り上げている魅力的な企業を紹介します。

○76.1MHz FM HAMANASU JAPAN
市職員が出演して紹介します
8月8日(金)午後5時40分

■ユニークなアイデアで建設業界を盛り上げる! 栄建設株式会社
代表者:佛田尚史(ぶつだたかし)
所在地:岩見沢市岡山町18 番地9
電話番号:【電話】23-0110
設立:昭和38年
従業員数:55人
事業内容:一般土木工事、農業土木工事、道路維持管理業務、除排雪業務、警備業務

◆代表取締役 佛田尚史さんに話を聞きました
○地域の仕事をしています
一般土木工事や国道・道道・市道の除排雪を含む道路維持管理、圃(ほ)場整備など、地域に根差した業務を行っています。

○人材育成や企業の成長
社内のみでの人材教育には限界があるため、地域活動を通して人材を育ててもらう方針です。社員には町会・自治会や商工会議所の活動に参加を促し、会社は〝社会貢献制度〟を設けて、そういった活動に手当を支給しています。地域の方々との交流が社員の成長につながると考えています。

○建設業のイメージを変える!
会社を継いで最初に取り組んだのは服装です。Tシャツをそろえ、オリジナルの帽子も作り、カジュアル化して建設業のイメージを変えようと思いました。
社員からは「とても着やすい」「暑い時には楽で動きやすい!」と評判も上々です。

○モータースポーツへの参戦
建設業界を盛り上げたいという思いから、好きなモータースポーツに参戦しています。最初は業界のイメージアップのつもりでしたが、会社のPRにもなり、想像以上に地域や個人とのつながりができ、ドライバーも入社しました。

○レース車の愛称は〝公団ちゃん〟
車のデザインは、道路パトロールカーがサーキットを走ったら面白いという発想と、デザインに社会性を持たせたいという思いで道路維持の仕事をモチーフにしました。愛称の〝公団ちゃん〟は最初は違和感がありました。道路公団=高速道路なのですが、高速道路の仕事はしていないからです。ですが、あっという間にSNSで広がり、一つのキャラクターとして確立されてきたので最近はありがたいと思っています。

○ドライバー育成プログラム
モータースポーツをやりたくても金銭面で諦める若者は多いです。そこで、レースがないときは会社で働き、レースのときは建設業のPRをする、若手ドライバーのステップアップと建設業のPR、双方にメリットのある仕組みを作りたいと思い、始めました。

◆社員兼ドライバー 瀬戸惇吾(じゅんご)さんに話を聞きました
○入社したきっかけ
岩見沢出身で中学生のときにレーシングカートを始めました。北海道で約10年続けた後、実力を試したくて仕事を辞め東京に行きました。1年ほど各地のレースに出場し、岩見沢に戻る際に社長から「レーシングカーに挑戦してみないか」と声を掛けてもらい、入社を決めました。

○トレーニングで心掛けていることは?
私が実際のコースに入れるのは試合前日だけなので、仕事同様限られた時間で意味のある練習をして、結果につなげることが大切だと感じています。

○今後の夢は?
これからモータースポーツを始めたいこどもや、競技をしているこどもに、自分の経験を伝え、岩見沢からレーサーを輩出したいと思っています。