- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道知内町
- 広報紙名 : 広報しりうち 2025年7月号
■ヤングケアラーについて知っていますか
ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の子どものことをいいます。お手伝いとの違いは、その負担や責任の重さで、自分の時間が持てず、学校生活、進路などに影響があるところです。こども家庭庁は、中高生の約17人に1人がヤングケアラーとしており、町内にも身近にヤングケアラーがいるかもしれません。
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などをしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目の離せない家族の見守りや声掛けなどの気遣いをしている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
■令和6年度ヤングケアラー実態調査
知内町では、ヤングケアラーの実態を把握し、支援体制や社会資源について考えることを目的に令和7年2月に小学校高学年、中学校全学年、高校生を対象に調査を実施しました。
「ヤングケアラーの認知度」の質問では、言葉や内容の理解が乏しいことが目立ちました。今まで知る機会が少なかったことが影響していると思われます。わかりやすい情報提供や相談できる場所等の周知が必要と考えます。子どもたちがヤングケアラーについて理解し、自分や周りのケアラーに気づき、気軽に相談できる環境づくりに取り組みます。調査の詳細については、町ホームページをご参照ください。
■家庭や学校でできること
家庭の困りごとは、育児や介護、経済的な問題などさまざまで、何がきっかけでヤングケアラーになってしまうかわかりません。だからこそ、普段から家庭でコミュニケーションをとること、学校で先生や友人といろいろな話題で話をすることが大切です。些細な普段のやり取りが相談しやすい、周りが気づけるきっかけとなります。ぜひ、心がけたいものです。
保健センターでは、ヤングケアラーのことや家庭の困りごとなどについて、相談支援を行っています。気軽にご相談ください。
問合せ:保健センター
【電話】5-3506