くらし 奥尻消防署通信

■急性アルコール中毒について
○飲酒事故に注意しましょう
お酒を飲みながら、同僚や友人と語り合うのは楽しいですよね。しかし、お酒の飲み方によっては、楽しいはずの時間が一転することも少なくありません。これからの時期は気温も高くなり外でBBQ等をしたりお酒を飲む機会が増えてくると思います。「私は大丈夫!」と思っていても自分の適量以上のアルコールを摂取することにより急性アルコール中毒の症状に陥ることもあります。
安全で楽しいお酒を飲むための注意点や、万が一の事態に遭遇した時の応急処置方法などをご紹介します。

○急性アルコール中毒にならない注意点
・自分の適量を知るとともに、その日の体調にも注意しましょう。
・短時間に多量な飲酒(一気飲み)をすることはやめましょう。
・お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておきましょう。
・飲酒の無理強いは、しないようにしましょう。
・周囲の人は酔った人に付き添い、一人にしないようにしましょう。
・酔った人が吐いた場合、吐いたものが喉につまらないように注意しましょう。

○万が一の時には…
過度の飲酒による事故を予防することが第一ですが、もし身近で事故が起こってしまった場合には…
・意識がなく、呼吸もない場合は心肺蘇生法を行いましょう。
・十分な呼吸をしているにもかかわらず意識がない場合は、仰向けの状態のままでいると、舌根沈下(あごや舌の筋肉がゆるみ、舌の付け根がのどに落ち込むこと)による気道閉塞を起こすことがあります。また、意識がない状態で嘔吐が起こると、吐物がのどにつまって窒息する危険性があります。その危険を回避するため、回復体位をとりましょう。
・酔いがさめるまで付き添うなど、目を離さないようにしましょう。

○回復体位
意識はないものの普段どおりの呼吸がある場合は、回復体位という姿勢をとらせます。
回復体位は、呼吸が妨げられないようにする体位です。体を横向きにし、頭を反らせて気道確保するととともに、嘔吐しても自然に流れるように口元を床に向けます。