くらし 年頭のご挨拶
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道岩内町
- 広報紙名 : 広報いわない 2025年1月号
◆岩内町長 木村清彦
あけましておめでとうございます。
町民の皆様には、令和7年の輝かしい新春を健やかに迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。
町史に残る「岩内大火」から70年の節目にあたる昨年は、実体験された方々が少なくなる中、被災された多くの方々への哀悼と、壊滅的な被害から立ち直った先人たちの労苦を偲び、その軌跡を次世代の皆様に繋いでいくための「岩内大火復興70周年記念式典」を挙行しました。
式典には被災されたご遺族やご来賓、多くの町民の皆様にご出席いただき、未曾有の災害を振り返り、防災意識向上を図るための意義深い式典とすることができました。
昨年は、元日に能登半島地震による津波が本町に到達し、30名を超える町民が自主避難を行ったこともあり、「災害はいつ起こるかわからないからこそ日頃からの備えが重要」ということを強く意識させられる1年でありました。
一方で、町が進めてきた様々な計画が形となる明るい話題の多い1年でもありました。ゴールデンウィークには、令和元年より改修工事を進めてきた風致公園「含翠園」がプレオープンを迎え、初年度から多くの方々に足を運んでいただいています。
夏には海水浴場「いわないマリンビーチ」も誕生、連日多くの家族連れなどで賑わいをみせました。また、今年も「いわない温泉」が全国各地の温泉地が名乗りを上げる「温泉総選挙」にエントリーし、多くの温泉ファンから支持をいただいた結果、美肌部門で堂々の全国第3位の栄誉を勝ち取ることができたことも大変喜ばしいニュースでありました。
そして、いよいよ本年は義務教育学校「岩内中央学園」開校まで残すところ1年あまりに迫り、開校に向けた工事が一層本格化します。これからの時代を担う大切な子どもたちが、健やかに充実した学校生活を送ることができるよう、町職員一丸となって万全の準備を進めてまいります。
本町は、北海道新幹線や高速道路延伸などの交通インフラ整備による交流人口の増加や、岩内サーモンの養殖事業といった新たな産業など、数々の可能性を秘めております。未来の岩内町を若い世代に引き継いでいくためには、しっかりとしたビジョンをもって町政を進めていかなければなりません。
町民の皆様方には、誰もが健やかに暮らしていくための町の取り組みや町づくりに対して、一層のご理解とお力添えを頂きますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして、新たな希望に満ちた幸せな年となりますことを心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
◆岩内町議会議長 永井明
あけましておめでとうございます。
岩内町議会を代表いたしまして、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月1日に発生した能登半島地震や異常気象が原因と思われる台風などによる様々な自然災害が全国や全道各地で発生し、本町においても、いつ起きるかと皆様も不安な日々が続いていたのではないかと思います。
幸いにして、町では全国や全道各地で起こったような災害も発生せず、安堵しております。
現在、日本を取り巻く環境は、電気料・燃料費・物価等の高騰により、あらゆる産業に多大な影響を及ぼし、景気の浮揚感は依然として乏しい状況が続き、都市と地方との地域間格差も依然として解消されておりません。
本町においても、人口減少に歯止めがかからず、地域経済も低迷し、とりわけ、主要産業であります漁業においては、秋サケの不漁など経済への影響もあったものと思われます。
しかしながら、北海道横断自動車道の余市から倶知安へ「後志道」延伸工事が大きく前進する状況にあります。
高速交通体系の整備は、札樽圏への広域交通アクセスとして、地域住民の日常生活の利便性の向上を始め、商業、観光など各種の地場産業の振興をも期待されるところでもあり、本町においても、高速交通体系の整備を契機として、将来に向けた新たな町づくり、町おこしを、町民の皆様とともに知恵を出し、汗を流していかなければならないものと考えております。
いずれにいたしましても、本年も景気など厳しい環境が予想されますが、皆様の町への思いやご意見を大切にし、豊かな住み良い町づくりを目指し、今後さらに創意工夫を重ね、皆様のご期待に応えるよう、議員一同、決意を新たにしているところであります。
どうか皆様におかれましては、なお一層のご理解とご支援をお願い申し上げますとともに、新しい年が健康で幸多き1年となりますよう心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。