文化 由仁町今昔物語 明治編その四

■由仁町は全道でも最高品質の砂利の産出地
全道の砂利の産出地として、由仁・当別・静内・幌倉(現東滝川)などがあり、その中も由仁ほど硬度・粒度ともに良質の砂利を産出する場所はありませんでした。
明治24年には室蘭本線や夕張線の軌道道床(きどうどうしょう)として敷くため多大な砂利が由仁から運ばれました。

▽1943(昭和18)年頃
鉄道用砂利の外に軍用の砂利の需要が増え、新たに由仁駅から古川地区へ国鉄が専用の砂利岐線をつくり作業は軍隊も出動しました。
千歳飛行場(旧千歳空港)は、由仁町産の砂利を使用してできたとも言われています。(由仁町史851)
※産業振興課で管理している航空写真と地籍図を合わせた写真「GIS」で確認すると、現在の由仁町北栄の喜多村建設(株)付近から古川を貫き、夕張川沿いの元角田産業の砂利採取地までの区間が細長く分筆されており、軌道のための敷地であったと推察できます。