- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道栗山町
- 広報紙名 : 広報くりやま 令和7年10月号
町史資料調査室・研究員/青木隆夫
◆No.39 105年前の角田村「国勢調査」―町史写真資料から
今年は5年に一度の国勢調査(国調)の年となります。国内でこの事業が始まった大正9年(1920)から105年、22回目の調査となりました。国や自治体の行政運営で基本となる、「人口・世帯数などに男女・年齢別、産業別など人口の構造・世帯構成・居住状況」など政策反映の基礎資料として、栗山でもこの年から調査が始まっています。
町史資料の中にも、栗山で最初の国調となる貴重な写真が2点記録されていました。一点は国調事務室内の作業の様子、もう一点は調査員の集合写真です。
当時の国調では、10月1日当日に煙火が打ち上げられ、各寺院では鐘も突かれ、また、寺院の説教や、学校でも教材を使って家庭への関心を広げました。栗山神社の祭典でも少年団の宣伝隊や楽隊が巡回し、国調への呼びかけをしたと記録されています。
写真は栗山での国調事務を担った角田村村長を中心に、詰襟や和服姿の村役場職員の姿が写されています。壁に貼られたポスターには「十月一日」の文字に「有のまま申告すること。一人も申告に漏れぬこと」と記され、黒板には調査事務の概要も読めます。
YouTubeで歴史コンテンツ公開中!
(本紙16ページにQRコードを掲載しています)
9月号で武田義清氏の胸像の建立年を昭和3年と記載しましたが、正しくは昭和5年の誤りです。
問合せ:町史資料調査室
【電話】76-7820