健康 すこやかメニュー

■食欲の秋、上手に楽しんで健康に!
朝晩が涼しくなり、秋の訪れを感じる季節になりました。秋は「食欲の秋」とも言われ、美味しい旬の食材がたくさん出回る時期です。でも、美味しさにつられてつい食べ過ぎてしまい、「気づけば体重が増えていた」ということはありませんか?体重の増加は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクにもつながります。だからこそ、この時期は健康的な食生活を意識して過ごしましょう。

●なぜ秋になると食欲が増すの?
秋は日照時間が短くなります。日光を浴びることで分泌される「セロトニン」というホルモンには、精神を安定させたり、食欲を抑えたりする働きがあります。しかし、日の入りが早くなる秋はセロトニンの分泌が減り、食欲をコントロールしにくくなるのです。
また、朝晩の気温差が大きくなる秋は、体が体温を一定に保つために多くのエネルギーを使います。筋肉が震えて熱を作ったり、代謝を活発にして体を温めたりする「体温調節」が起こるため、消費エネルギーが増加します。その結果、体は不足分を補おうと自然に食欲が高まるのです。

●食べ過ぎに気をつけながら食事を楽しもう
秋の味覚を楽しみながら食べ過ぎを防ぐポイントは「バランス」です。1日3食、主食・主菜・副菜を揃えて食べましょう。特に、きのこやごぼうなど食物繊維が豊富で低カロリーな食材を最初に食べると満腹感が得やすくなります。また、よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防げます。食材は大きめに切り、歯ごたえを残す調理がおすすめです。
秋の果物も美味しいですが糖分が多いので、1日1回、握りこぶし1つ分を目安に楽しみましょう。

●食事以外でも健康を意識して
日光を浴びることで、食欲のコントロールや気分の安定に役立つホルモンの分泌が促されます。ウォーキングなどの軽い運動も、気分転換になるだけでなく、生活習慣病の予防にも効果的です。
食べ過ぎに気をつけつつ、美味しい秋の味覚を上手に楽しんで、元気で健やかな秋を過ごしましょう。