文化 新十津川町開拓記念館

新十津川町は、明治22年、奈良県吉野郡十津川郷での未曽有の大水害により、甚大な被害を受けた人々が北海道への団体移住を決意し、想像を絶する苦難を乗り越えながら、開拓された町です。
開拓記念館は、この不屈の精神と、新天地にかける想いを綴(つづ)った貴重な文化遺産を後世に残し、その偉業を称えるために設置されました。
最初の開拓記念館は、昭和41年に「新十津川信用購買組合」の建物を改築して設置され、その後、昭和55年に開基90周年記念事業として新たに設置されたものが、現在の開拓記念館です。
開拓記念館では、さまざまな展示品を、7つのコーナーに分類して展示しています。
(1)ようこそ開拓記念館へ
(2)新十津川の自然と歴史
(3)母村~十津川村の自然と歴史~
(4)十津川団体の移住と開拓
(5)恩賜の村~新十津川の発達~
(6)村から町へ~新十津川の発展~
(7)明日の新十津川町
奈良県知事から移住者に向けた告諭や移民誓約書、当時の生活の様子を再現した模型展示、教育施設のイメージ模型のほか、実際に使用された農機具や生活用品など、さまざまな展示品を通して、他に類を見ない団体移住の歴史的背景から、今日に至るまでの新十津川町の歩みについて学ぶことができます。
また、常設展示室に収まらない多数の収蔵品が保管された収蔵庫も見学できます。
ぜひ、開拓記念館で、貴重な文化遺産に囲まれながら先人の偉業と歴史に思いを馳せてみてください。