くらし あったかす発「北の大地から」

■女性内閣総理大臣の誕生から
鷹栖町長　谷　寿男

日本で初めての女性内閣総理大臣、高市早苗氏が誕生した。高市氏が総務大臣時代にお話を伺った際、自身のご両親の介護経験から「高齢者等のゴミ出し支援・屋根雪下ろし支援」の財政支援を実行したことは、まさに生活者目線の政策といえる。
一方、昨今の物価高騰は私たちの生活を圧迫し、急速に進む少子化は日本の将来に不安を投げかけ、今後の高齢者への社会保障、生活支援、介護なども人口減少による担い手不足が深刻かつ重要な課題と考えられ、新しい女性首相に期待する声は大きい。
鷹栖町でも地域づくりの中核を担う「地域運営組織」は、女性の発想や活躍も目立ち、北野地区の女性限定企画「しゃべりにきたの!!」開催や各地区の積極的なSNS発信のほか、地区住民に限らない町外の方たちも参画する交流行事も増えてきている。
人口減少下での自己完結型の地域づくりには限界がある中、新たな取り組みには「地域おこし協力隊員」や「集落支援員」との連携も見事で、実に心強く頼もしい。今まで参画してきたベテラン世代の方たちも活動を卒業するのではなく、一緒に愉しむことで様々な意味を込めた「若返り」にも繋げてもらいたい。
他自治体では珍しい「地区公民館活動」が独立運営され発展してきた「5地区の地域づくりの歴史や人と人との温かいつながり、多世代の笑顔の交流。お互い様の助け合い」など地域の大きな財産の輝きを失ってはならない。