- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道東神楽町
- 広報紙名 : 広報東神楽 2025年7月号(第730号)
大阪・関西万博を機に、国は「万博国際交流プログラム」を立ち上げ、全国の自治体が万博参加国・地域と長く交流できるよう応援しています。
東神楽町はこの制度を活用し、花づくりが盛んなケニア共和国と交流を進めることになりました。
ケニア共和国も万博への公式参加国の一つであり、町ではケニア大使による学校訪問や文化交流、子どもたちの万博訪問などを次のとおり予定しています。
(1)大阪・関西万博のケニア・ナショナルデーへの参加し、関係者と交流する事業
(2)ケニアの万博関係者、大使館関係者などを東神楽町へ招聘する事業
(3)万博会場に小学生を派遣し、藤本壮介万博会場デザインプロデューサーなどと交流する事業
東アフリカに位置するケニア共和国は、インド洋の海風がそよぐ海岸線から赤道直下のサバンナ、そして標高5,199メートルのケニア山まで多彩な自然を抱えています。国土は約58万平方キロメートルで日本の1.5倍、人口は約5,400万人、首都ナイロビは東アフリカ最大のビジネス・ICT拠点として急成長しています。主要産業は紅茶やコーヒー、花きの輸出、サファリ観光に加え、モバイル送金などのデジタル経済が世界から注目を集めています。
観光業はGDPの約10%を占めています。日本とは半世紀以上の友好関係があり、モンバサ港拡張や幹線道路整備、医療人材育成などをJICAとODAが継続支援しています。
国旗は黒・赤・緑の横三色に白線を添え、中央のマサイの盾と槍が独立の誇りを示します。黒は国民、赤は独立のために流れた血、緑は肥沃な大地、白は平和を象徴します。
世界遺産にはケニア山国立公園やトゥルカナ湖国立公園群などが登録され、野生動物と共生する観光保護政策がとられています。経済は2024年に4.7%成長し、再生可能エネルギーへの投資も盛んです。
こうした活力と自然、文化を併せ持つケニアとの交流は、東神楽町の花のまちづくりや子どもたちの国際理解教育に新しい刺激を与えてくれることが期待されます。今回の事業をきっかけに、遠いアフリカを身近に感じる一歩を町全体で踏み出しましょう。