くらし 花のまち随想
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道東神楽町
- 広報紙名 : 広報東神楽 2025年8月号(第731号)
東神楽町長 山本進
7月になり、北海道でも本格的に暑い夏を迎えました。6月にはすでに気温が30度を越える日が続き、もう対応していただいていると思いますが、町民の皆さんも熱中症には十分注意してください。前回も書いていますが、複合施設はなのわをはじめ、公共施設ではエアコンも完備されており、涼むことができます。無理せず、十分水分補給をして暑い夏を乗り切りましょう。
新聞やニュースなどでも報道されましたが、大阪・関西万博を通じて東神楽町はアフリカのケニア共和国と交流事業を行っています。大阪・関西万博は、当町出身の藤本壮介氏が会場デザインプロデューサーとして就任し、「大屋根リング」の設計も担当したことから、町も万博首長連合に加盟しています。万博首長連合は、万博を契機に地域情報の発信など、さまざまな取り組みを行い、いろいろ情報交換もしてきました。今回、国の補助などを活用して、世界の国々と交流できる事業に応募したところ採択され、ケニアとの交流がはじまりました。
ケニアは東アフリカにある人口5500万人あまりの国で、サバンナには多くの野生動物が生息し、観光や花き栽培も盛んな国です。花のつながりもあり、今回ケニアとの交流が実現しました。この事業では、6月22日には大阪で開催された「ケニアのチャンピオンと走ろうin大阪」に、東神楽中から2人が参加して2位と3位になっています。6月29日にひがしかぐら森林公園で開催されたフラワーフェスタでは、ケニアの方々にも参加していただき、ケニアのPRもしていただきました。また、7月15日には、小学校と中学校で、モイ・レモシラ駐日特命全権大使から子どもたちにケニアの話をしていただきました。この中では、ケニアの紹介やスワヒリ語での挨拶「ジャンボ(こんにちは)」など、交流が広がり、子どもたちも笑顔で応えていました。
東神楽町における国際交流は比較的少ない方ですが、台湾の桃園市立大園國民中学と東神楽中学校が姉妹校提携をし、中学生が相互に訪問し、交流をしています。この交流もすでに10年を越えており、交流の内容も深くなっているように思います。旭川空港にも国際線が就航し、インバウンドの方々も多く来られます。国際交流事業は大人だけでなく、子どもたちにとって有益な事業だと思っています。これからも機会を捉えて国際交流を進めていきたいと思っています。