くらし 乗って!つないで!まちの元気! まちの公共交通

◆もうすぐ始まる オンデマンド交通
オンデマンド交通実証実験に向けた準備が進んでいます。いま、全国の多くの地域で「買い物や病院に行くのが大変になった」という声が増えています。少子高齢化や運転手の不足が進み、バスやタクシーなどの公共交通をこれまでどおり維持することが、だんだん難しくなってきているからです。
こうした状況は、ここ東神楽町でも例外ではありません。町が行ったアンケートでは、「バスの本数が少ない」「行きたい場所に直行できない」などの声が多く寄せられました。特に車を運転しない方にとって、医療機関や買い物先への移動は切実な問題です。
このような課題を解決するため、町では10月から「オンデマンド交通」の実証実験を行うこととし、現在、準備を進めています。

◇オンデマンド交通って?
「オンデマンド交通」は、あらかじめ予約をすることで、希望した時間や場所に車が来てくれる新しい交通の仕組みです。スマートフォンや電話で「どこからどこへ行きたい」と伝えると、AIが複数の利用者の希望をもとにルートを調整し、効率よく運行します。決まった時刻表やバス停がない分、自宅の近くから目的地まで、より柔軟な移動が可能になります。

◇なぜ今、この取り組みを?
町では、町民の皆さんがこれからも安心して暮らし続けられるように、今後の公共交通のあり方について検討していく必要があると考えています。全国的に人手不足や高齢化が進む中、バスやタクシーなどの運行を支える人材の確保がこれまで以上に難しくなってきています。また、人手や予算に限りがある中で、皆さんの「行きたい」「使いたい」という思いに、どうやって応えていけるかが、町にとっての大きなテーマです。
そこで、町では少ない人手でも効率よく運行できる仕組みをめざし、デジタル技術(DX)を活用した新しい交通の形として、オンデマンド交通の実証実験に取り組むことにしました。この実証では、「使いやすさ」と「続けていけるかどうか」の両方を大切にしながら、東神楽町に合った、これからの交通の姿を、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

◇実証に向けて準備中です
現在、町では次のような準備を進めています。
・交通の専門家と連携し、運行方法やルートを設計中です。
・利用者が予約できる「配車システム」の導入を進めています。
今後はこれらの業者と協力しながら運行計画をまとめ、8月下旬から9月中旬頃にかけて各地区で説明会を実施する予定です。
そして10月から、いよいよ実際の運行が始まります。

◇皆さんの声が未来の交通をつくります
町ではこの取り組みを、「みんなでつくる新しい公共交通」として進めていきたいと考えています。「こういう使い方ができたらいいな」「こんなふうに移動できたら助かる」など、皆さんが日ごろ感じていることや、公共交通に対する思いを、ぜひお聞かせください。これからの交通を、より便利で続けていけるものにしていくために、皆さんの声を大切にしていきます。お電話でも、お気軽にお話をお寄せいただけます。まちづくり推進課(【電話】83-2113)まで、どうぞご連絡ください。