- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道東神楽町
- 広報紙名 : 広報東神楽 2025年8月号(第731号)
◆未来を守る~小さな一歩から始まるゼロカーボンライフ~
8月に開催されるひがしかぐら花まつりでは、子どもたちが「ゼロカーボン射的~CO2モンスターをたおせ!」に挑みます。楽しく学べるこの企画は、町全体で目指すゼロカーボン社会への取り組みの一環です。皆さんは、なぜCO2を減らすことが大切なのか、ご存知でしょうか?
ここ最近、一段と身近に感じるようになった地球温暖化の影響。猛暑や大雨、記録的な大雪など、異常気象の増加は地球の平均気温上昇と深く関わっており、科学的な研究によって、大気中のCO2濃度の上昇(温室効果ガス)が、この気温上昇の大きな原因の一つであることが明らかになっています。CO2などの温室効果ガスは、地球を温める毛布のようなもの。その毛布が厚くなるほど、地球はどんどん暖かくなり、異常気象や気候変動リスクを高めてしまうのです。
少し難しく感じますが、大切なのは、私たち一人ひとりの行動が、この「毛布」の厚さに影響を与えているということ。例えば、歯磨き。水を出しっぱなしにすると、1分間に約6ℓもの水を使ってしまうことがあります。しかし、コップ一杯の水(約200ミリリットル)で歯磨きをするだけで済むなら、大幅な節水が可能です。では、どれだけの節約になるのでしょうか。
仮に年間を通して毎日歯磨きを1分間出しっぱなしにした場合と、コップを使って歯磨きした場合を比較してみましょう。6ℓ/分×1分/回×365回/年=2190ℓ/年(約2・19立方メートル)となります。朝夜の2回、4人家族が歯磨きをしたら、これの8倍になってしまいます。(=17・52立法メートル)。もちろん、ご家庭の水道使用量は歯磨きだけではありませんが、この例からも、日々の小さな心がけが、年間で数百円、場合によっては数千円規模の節約に繋がる可能性があることが分かります。
※正確な節約の値はご家庭の使用量や料金プランによって異なります。
さらに、節水はCO2削減にも繋がります。なぜなら、水の浄化や供給にはエネルギーが必要で、その過程でCO2が発生するからです。
他にも「冷房の使い方」「車の利用」「ゴミの分別」「冷蔵庫のつめこみ」…普段何気なくしている生活の中に、実はCO2排出量を左右している行動があるのです。
でも、ご安心ください!大きな変化は、小さな一歩から!CO2削減だけでなく、家計にも優しいエコアクションとして工夫できることは生活の中にたくさんあります。
この小さな工夫が積み重なると、想像以上に大きな効果を生み出します。そして、将来的には、大雪や台風などの自然災害のリスク軽減にも貢献できるかもしれません。
花まつりでのCO2モンスター退治ゲームをきっかけに、まずはご自宅でできる簡単なゼロカーボンアクションを探してみませんか?小さな一歩を踏み出すことで、節約をしながら、未来への希望を繋いでいきましょう。私たちの日々の小さな行動一つ一つが、未来の「花のまち東神楽」を彩る大切なピースなのです。