- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道当麻町
- 広報紙名 : 広報とうま「我が郷土」 2025年11月号
■地元の環境を生かして~当麻山で研修会開催
10月7日、上川振興局主催「ローカルガイド育成研修会」が当麻山で開催され、旭川市、士別市などから集まった道内の観光事業者ら9人が参加しました。
この研修会は、地元の環境を生かしたガイド人材の育成のため、毎年開催されているもので、今回は当麻町の木育マイスター石黒康太郎氏を講師に、「観光地化されていない地域の自然を案内するノウハウを学んでもらう」ことをテーマに実施。
「地元の人にとっては当たり前でも、さまざまな魅力がある当麻山。食や景色など身近な話題につなげることがよりツアーを楽しむヒントになります」と話す石黒氏。参加者は当麻山の散策路約5キロを歩きながら、石黒氏の言葉に熱心に耳を傾けていました。
■秋の実りに笑顔いっぱい~有機収穫祭
10月18日、当麻町農村環境改善センターで、第18回有機収穫祭が開催されました。
当麻町有機農業推進協議会と、当麻町環境保全型農業生産者会議が主催したもので、会場には、当麻町内と近隣の有機農家が集まり、玉ねぎやカボチャ、さつまいもなどの秋の味覚がずらりと並んだほか、有機食材をふんだんに使ったカレーライスの販売もあり、会場は家族連れなど多くの来場者でにぎわいました。
毎年恒例の「有機野菜詰め放題」では、袋詰めした野菜の重さを自己申告し、誤差が100グラム以内であれば代金500円が返金されるという特別企画に、町内外から約70人が挑戦。会場は笑顔と歓声に包まれました。
■新たな林業のロールモデル~クリーンラーチ植樹
クリーンラーチの植樹が10月17日、当麻町有林で行われました。クリーンラーチはカラマツとグイマツを掛け合わせた新たな樹種で、成長の早さや野ネズミの食害への耐性、さらに二酸化炭素の吸収力が高いことから新たな森林資源として期待されています。当麻町では令和2年度より当麻農業協同組合と当麻町森林組合において試験栽培が行われ、令和5年度からは新たに施設整備を行い、育苗から始まる造林の全過程を町内で進めています。
この日の植樹会で植えたのは、町内で本格的に栽培が行われたクリーンラーチの苗木第1号。村椿哲朗町長を始め、関係者が専用の器具を手に1本ずつ丁寧に植え込みました。林業と農業の連携という当麻ならではの取り組みにより実現できたクリーンラーチの栽培。村椿町長は「必ず北海道林業のロールモデルとなるはず」と目を輝かせました。
■みんなでつくる循環型社会~北海道初の学校で取り組む制服リサイクルへ
10月16日、当麻中学校で「みんな参加型の循環型社会」と題した講演会が開かれました。講師は、古着や(ポリエステル)ペットボトルなどを新品とほぼ同じ品質に再生する技術を持つ、株式会社JEPLAN(本社…神奈川県川崎市)の岩元美智彦会長です。
(株)JEPLANが開発した「ケミカルリサイクル」は、素材を分子レベルまで分解し、再び結合させることで何度でも再生できる仕組み。岩元会長は「この技術は二酸化炭素の削減だけでなく、限られた資源を巡る争いをなくす可能性を秘めている」と語り、持続可能な社会を実現するうえで「リサイクルを楽しみながら参加することが大切」と呼びかけました。
当麻中学校では、来年4月から制服を男女の区別を設けないユニバーサルデザインに一新。さらに、カンコー学生服株式会社と(株)JEPLANが協働する「制服・体操服の循環型プロジェクト」に、北海道で初めて参加し、使い終わった制服の回収・再生に取り組みます。
講演を聞いた生徒からは、「身近な企業が協力していて興味がわいた」「リサイクルがぐっと身近に感じられた」との声が寄せられました。
同日夜には、公民館まとまーるで町PTA連合会と青少年健全育成町民ネットワークが主催し、一般町民にも同内容の講演会を開催。環境への意識と行動の輪が広がる一日となりました。
■交通事故のない社会へ~交通安全町民集会
当麻町交通安全協会(村椿哲朗会長)主催の交通安全町民集会が10月25日、公民館まとまーるで行われました。
町民の交通安全意識を高めることを目的に毎年開催しているもので、優良運転者や交通安全ポスターコンクール最優秀作品への表彰式のほか、旭川東警察署による交通安全講話、北海道警察音楽隊や北海道警察カラーガード隊によるコンサートが行われました。コンサートには当麻中学校吹奏楽部も出演。息の合った演奏を披露しました。
この日は町内交通事故死ゼロ1622日目を記録。参加者は交通事故のない社会の実現に向け、思いを新たにしました。
■ポスターで交通安全~わたくしも交通安全運動
当麻町交通安全協会主催「わたくしも交通安全運動」ポスターコンクールを行い、交通安全町民集会で最優秀作品の表彰式を行いました。
一覧については本紙をご参照ください
■防火意識を高めて~北海道防火・防災コンクール
学校や家庭での火災予防の普及啓発を図るため、道内の小学校高学年と中学生を対象に、道が毎年実施している「防火・防災」作品コンクール。今年、中学生・ポスターの部で当麻中学校美術部の加藤優季(ゆうき)さん(2年)が北海道消防協会長賞、小学校・作文の部で当麻小学校瀨川千遥(ちはる)さん(4年)が北海道知事賞を受賞し、10月24日、当麻消防署で表彰状の伝達式が行われました。
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