- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道上富良野町
- 広報紙名 : 広報かみふらの 2025年10月10日号
◆十勝岳チャレンジ2025を実施!
7月26日(土)、北海道で初めてとなる火山防災事業「十勝岳チャレンジ2025」を防災科学技術研究所(NIED)・富士山チャレンジプラットフォーム(FCP)と共催で、上富良野町・美瑛町の協力のもと十勝岳にて実施しました。
本事業は、協力者にGPS機器を登山口(十勝岳温泉登山口、望岳台登山口の2カ所)にて渡し、十勝岳登山中に突発的な噴火を想定した避難行動をとってもらうことで行動データを収集し、今後の防災活動に活用することを目的にしています。今回は、事前に協力者を募り、地元や道外からスタッフを含めて45人が参加しました。
当日はあいにくの雨。安全面を考慮して「雨具を持っており、かつ濡れても良い方のみ無理せず参加」を促し、天候悪化時は即中止の条件付きで実施を開始しました。結果的には、全員怪我もなく無事下山・調査完了することができました。また、GPSデータは1つも欠損することなく回収することができ、これまでにない回収率だとFCPの田中さんは感嘆の声を漏らしました。
今回の事業実施に際して準備を開始してから約2年間、関係各所に協力を仰ぎ進めてきました。新たな火山防災事業を開催することは容易ではありませんでしたが、我々が共生する十勝岳は常時観測が必要な活火山に数えられるほど活動的という特徴があります。
突発的な噴火への対応を事前に講じる一助となるよう、今後は今回得られた避難行動データを解析し、事前防災へ役立てられるよう共有するなど十勝岳火山防災協議会の協力を仰ぎながら活動を推進していきます。

