健康 病院だより No.103

●医療安全対策委員会とは
○医療安全対策委員会をご存じですか?
医療安全対策委員会とは、医療現場における患者や職員の安全を確保するために、医療事故の防止やリスク管理を行う組織のことです。
目的と役割としては、医療事故、アクシデントやインシデント、ヒヤリハットの発生を防ぐために、次のような役割を担っています。
事故防止策の検討︓医療現場で発生した事故やインシデントの報告を受け、再発防止策を立案し、各部署に指示を出します。
教育と啓発:医療安全に関する研修や啓発活動を企画・実施し、医療従事者の安全意識を高めます。
リスクマネジメント:各部署にリスクマネージャーを配置し、問題点の報告と防止策の周知徹底を行います。
定期的な評価:実施した対策の評価結果を確認し、必要に応じてマニュアルの見直しを行います。

○活動内容
医療安全対策委員会は、月に1回の定期的な会議を開催し、インシデントやアクシデント、ヒヤリハットの報告事例を検討します。また、医療事故防止マニュアルの策定や見直し、医療安全に関する研修の企画・運営も行っています。

○組織構成
医療安全対策委員会は、医療安全対策委員会責任者や医療従事者から構成され、院内の各診療科や部署と連携しながら活動します。委員会の活動を通じて、患者様が安心して治療を受けられる環境を整えることを目指し全力で患者様をお守りしています。
アクシデントとは、すでに発生した重大な事故そのものを指します。一方、インシデントは、重大な事故につながっていた可能性はあるけれど、実際にはアクシデントに至らなかった出来事を指します。つまり、実際に事故が起きたか、起きなかったかによって使いわけます。ヒヤリハットは、あと一歩で事故が起きそうだった状況を指します。思いがけず「ヒヤリ」とした、ミスに気がついて「ハッと」したなどの様子を表します。天塩町立国民健康保険病院では、毎年、医療安全の学びを深め、よりよく実践できるよう医療安全管理者養成オンラインセミナーを受講し学びを深めています。これからも患者様の安全ため、病院で働く方の安全を確保するために、また病院として信頼して頂けるよう努力を重ねていきたいと考えております。
(文責・看護師 佐々木 恵)

お問い合せ先:天塩町立国民健康保険病院
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