- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道天塩町
- 広報紙名 : 広報てしお 2025年10月号
■地震災害に備える
私たちの暮らしを突然襲う地震災害。2024年の能登半島地震でも、多くの家屋が倒壊し、津波や火災によって甚大な被害が発生しました。地震による被害は主に「強い揺れ」「津波」「火災」の3つに分類できます。いずれも命に関わる重大な危険をもたらします。
気象庁では、強い揺れが予想される場合には「緊急地震速報」を発表します。しかし、速報が出てから揺れが届くまでは数秒から数十秒程度しか時間のない場合が多く、震源が近いと間に合わないこともあります。
また、津波のおそれがあるときには「津波警報」を地震発生から約3分で発表しますが、沿岸地域では津波の方が先に到達する場合があります。能登半島地震でも、揺れを感じてすぐ避難した住民の命が守られた事例がありました。「強い揺れを感じたら、迷わずすぐ避難すること」が重要です。
火災についても注意が必要です。地震直後には同時多発的に火災が起こることがあり、初期対応が遅れると被害が広がります。揺れが収まってから火の元を確認し、避難の際にはブレーカーを切って通電火災を防ぎましょう。非常持ち出し品も、すぐ持ち出せるよう準備しておくことが大切です。
防災の基本は、日ごろの備えです。ご自宅の耐震対策、家具の固定、安全なスペースの確保に加え、ハザードマップで地域の災害リスクや避難所を確認しておきましょう。いざというときに備え、家族や近所の方々と連絡方法や集合場所について話し合っておくことも、災害から命を守る大切な一歩です。
お問い合わせ先:旭川地方気象台
【電話】0166-32-7102【URL】https://www.data.jma.go.jp/asahikawa/index.html