くらし ワインづくりへの挑戦 File.21

『もうすぐ収穫!ブドウ樹の一年を追ってみよう』

今月は、ブドウ樹の一年のサイクルを、春の芽吹きから秋の収穫、冬の剪定までを通してご紹介します。

◆4月~5月 出芽
雪解けとともに前年に剪定された枝の節から新しい芽(新梢)が膨らみ、やがて出芽します。ブドウは前年に伸びた枝には実をつけず、毎年伸びるこの新梢にしか実をつけません。

◆6月 開花
6月に入ると、畑には小さなブドウの花が咲き始めます。ブドウの花一つ一つは白くて目立たず、香りも控えめですが、満開の畑の中に入るとわずかに石鹸のような香りがします。

◆7月~9月 肥大、色づき
7月~8月は実が大きくなる肥大期に入ります。余分な房や葉っぱを落とし、残った実に十分な日光と風が届くよう手入れをします。9月に入ると果皮が色づく「ヴェレゾン(色づき)」が始まり、糖度と酸味のバランスが整っていきます。中頓別町の冷涼な気候が、引き締まった果実を育てます。

◆10月~11月 収穫、剪定
10月初旬、いよいよ収穫です。町民参加の体験会では、自分の手で摘み取る楽しさを味わえます。収穫が終わるとブドウ樹は落葉し、11月には来年の成長に備え剪定作業が行われます。
冬は雪の下でしっかりと休眠します。四季を通じた1年の積み重ねが、中頓別町のワインの味わいを育てます。

ブドウの樹は毎年新しい枝を伸ばし、その年限りの実りを結びます。1年ごとの積み重ねが、やがて「中頓別ワインらしさ」へ繋がっていきます。
今年も収穫体験会を10月5日(日)に開催予定です。自分の手でブドウを摘み取る喜びを味わいつつ、中頓別町のワインを一緒に育てていきましょう。収穫体験会の詳細は9月25日発行の旬報にてお知らせいたします。

お問い合わせ:産業課 産業グループ
(【電話】01634-8-7662)