くらし ≪特集≫「ゼロカーボン」への第一歩 今日から始める省エネ術

省エネルギーと聞くと、ガマンして使用量を減らすことをイメージする方が多いかもしれません。しかし本来の省エネルギーとは、エネルギーを無駄なく効率的に活用することにあります。まずは簡単に取り組めて対策効果の大きいところから着手していくことで、ムリなく効果的にエネルギー消費と光熱費の削減につなげることができます。

○冷蔵庫
庫内・周辺に隙間をつくって節電!
冷蔵庫のまわりに隙間がないと、中の食品の熱をうまく逃がせず冷えにくくなります。壁との間に適度な隙間を作ることで、年間約1,400円の節約になります!
「つい食品を買いすぎて、冷蔵庫がパンパンに…」という経験はありませんか?冷蔵庫内の食品を減らすことで冷気が循環して、電気代の節約につながります。中身を半分程度に減らすことで年間1,360円の節約に!

○食器洗い
実は便利なだけじゃない!
食器洗い機は、水道代や光熱費を含めると、手洗いよりも年間で約6,470円もお得に。近年ではコンパクトで購入しやすいモデルも増えていますので、検討してみてください。

○炊飯器
保温4時間>温め直し
ごはんを炊飯器で保温するのは、4時間までが目安です。保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなります。

○シャワー
流しっぱなしに注意!
シャワーに使われる水は意外に多く、1分間で約12リットル。
45℃のお湯を流す時間を1分短縮できれば年間約3,210円の節約に。

○トイレ
トイレのふた、閉めてますか?
温かくなる便座のふたを開けたままにしておくと余計な電気を使ってしまいます。使った後に毎回ふたを閉めることで、年間約1,080円の電気代を節約できます。

「ゼロカーボン」は、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出を完全にゼロにするのではなく、排出した分を森林などの吸収量で相殺し、実質的にゼロとすることを指します。

◆地球沸騰化時代の到来
「地球沸騰化時代の到来」と表現される近年の温暖化。この気候変動の影響は、美幌町においても例外ではありません。
たとえば美幌町の年間平均気温は、約50年前には4・9℃でしたが、現在では7・5℃と50年で2・6℃も上昇しています。また、真夏日も当時に比べ14日も増加しています。
平均気温が1℃上がると、降水量が約7%増えるともいわれており、近年、各地で増えている大雨や大雪も、地球温暖化が深く関係していると考えられます。
こうした異常気象が続くと、農作物などの生産量が減り、食料品の価格が上がるなど、私たちの暮らしにも大きな影響が出てきます。
では、温暖化から暮らしや地球を守るために、私たちは何ができるでしょうか。
たとえば、家庭や職場で省エネルギーに取り組んだり、太陽光などでエネルギーをつくる「再生可能エネルギー」を使ったりすることで、温暖化の原因である「温室効果ガス」の排出量を減らすことができます。さらに、森林などによって二酸化炭素を吸収することで、足りない分を補っていくことができます。
このように、排出量と吸収量を差し引きして実質的にゼロにすることを「カーボンニュートラル」といいます。「ゼロカーボン」という言葉も同じ意味で使われています。
美幌町でも、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ゼロ

◆美幌町の取り組み例
▽北海道初!環境にやさしい庁舎
令和3年5月に供用を開始した美幌町の新庁舎は、道内の庁舎としては初めて「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」という認証を取得しました。
「ZEB Ready」とは、建物で使用するエネルギーを、同じ規模の一般的な建物と比べて半分以下に抑えた省エネ性能の高い建物のことです。本庁舎では、国の定める基準に比べて約73%ものエネルギー削減を実現し、電力使用量を大幅に抑えることに成功しています。

▽ゼロカーボンに関する「まち育出前講座」がスタート
講座名:実践!お得なゼロカーボンライフ!
詳しくはHPをご覧ください
ホームページID:14298

問合せ:環境管理課 環境衛生グループ
【電話】77-6550