しごと nice(ナイス)な人(ひと) 見つけちゃいました!今月のいいねVol.59

◆静内高校教師として新ひだかにUターン
村田涼葉(すずは)さん(22才)

令和3年3月に静内高校を卒業後、藤女子大学へ進学。この春、「地元に戻ってきたい」という望みが叶い、大学卒業とともに国語教師として母校に着任しました。

地元出身の同級生と組んでいる社会人バンド「かぷりこ~ん」でギターボーカルとして活動中。高校で始めた書道も続けていて、昨年は「第61回全国競書大会」で最高賞の東京都知事賞を受賞。慣れない仕事を頑張りながら、好きなことにもチャレンジし続けています。

▽教師を目指したきっかけ
人と関わる仕事がしたい、自分しかできないことをしたいと考え、自分の強みである「書道」を生かして日本文化などを伝えられる教師になろうと思いました。
小さい頃から習字・ピアノ・ダンスなどの習い事や公民館で開かれる講座・イベントで地元の人と関わる機会が多く、ここでお世話になった人たちに恩返ししたいとも思っていたので、静内高校への赴任が決まった時は、驚いたと同時にとてもうれしかったです。学校には高校時代そして教育実習時にお世話になった先生がいるため心強く、また、実家から通っているという安心感もあり、今は仕事への不安や大変さよりも楽しさが勝っていて、充実した日々を送っています。

▽高校時代の思い出
英語を学びたい・留学したいという気持ちもあり、中学生の頃は札幌の高校への進学も考えていましたが、最終的には静内高校へ進学。ここでできる限りのことをしようと、勉強・部活・バンド・習い事などいろいろなことに取り組みました。特進クラスでは勉強の習慣が身についたし、書道部で全道大会に行けたときはうれしかったです。
そして高校で出会った書道を一つのきっかけに、教師として地元で働くという夢を見つけて、それを叶えることができました。この町でもできることはたくさんある、「どこへ行くか」ではなく「自分が何をするか」が重要なんだということに気づいたのは大学生の頃でした。

▽高校時代の“村田さん”そして今の“村田先生”を見て
静内高校書道部顧問
横山晃秀(あきひで)先生
高校生の頃から何事にも一生懸命で、好奇心旺盛な生徒でした。高校卒業後も連絡を取ることがあり、書道展で成績を残していることや教員免許取得に向けて頑張っていることは知っていましたが、意欲的な姿勢はそのまま、さらに人として成長して静内高校に戻ってきてくれて驚きました。地域の人に声をかけてもらいながら頑張っている姿を見ると私たちもうれしいです。

▽今後の目標
最近はスマホが普及していることもあり、子どもたちが字を書く機会や本を読む機会が少なくなっています。国語の教師として、授業を通して書いたり読んだりする面白さを伝えて、いろいろなことを知りたいと思える機会そして視野を広げるきっかけを作っていきたいです。また、バンドや書道などやりたいこと・好きなことも見失わずに活動していきたいと思っています。

《書道×国際交流》
外国語や国際交流に興味があり、中学生の頃に町の姉妹都市友好親善訪問団として米国レキシントン市への派遣事業に参加。
大学在学中はカナダのカルガリー大学へ1か月留学し、大好きな書道をコミュニケーションツールとして、現地の学生と文化交流なども楽しみました。