- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道音更町
- 広報紙名 : 広報おとふけ 令和7年11月号
清掃活動やイベントの開催など、日々の暮らしを陰ながら支える「町内会」は私たちにとって身近な存在の1つです。役員の高齢化が進み、担い手も不足している現状の中『ひびき野東町2丁目町内会(廣瀬正幸会長、107戸)』では、高校生が役員となり、イベントの参加や企画に携わっています。
町内会行事に参加した人に、自分の選んだ景品を喜んでもらえたのがうれしかった。(美宇さん)
・廣瀬正幸さん(69)
ひびき野東町2丁目 町内会長(以下廣)
・安達崇典さん(52)
副会長(以下崇)
・安達美宇さん(16)
厚生部長(以下美)
■町内会の役員を引き受けたきっかけは
美:父から町内会役員が定数に足りていないことを聞き、軽い気持ちで「できるならやってみよう」と思いました。内容も楽しそうだし、「やっちゃう?」と父が後押ししてくれました。
■町内会の活動に役員として関わってみて
美:厚生部長として町内会行事の企画に関わっています。春のごみ拾い(クリーン作戦)では、参加者の飲み物を用意し、夏のレクリエーションでは、ビンゴゲームの景品を選びました。町内会には、さまざまな年代の人がいますが、自分が選んだ景品を喜んでもらえたのはうれしかったです。
■親子で役員をしてみての感想は
美:やってみないと分からないこともあり、自宅での家族との会話の中で町内会について話せるのが良いです。
崇:役員を引き受けてくれる人がいなかったからですが、役員を担うことは、素晴らしい機会を与えてもらったと思っています。学校では同世代と先生とのつながりですが、町内会はさまざまな年代と接するので、得るものがたくさんあります。
本当に良い経験であり、将来にとって無駄なことではありません。部活動や少年団活動のため、町内会活動への子どもの参加が減ってきていますが、回復するきっかけになればと考えています。
■同世代の人に訴えたいことは
美:私は、行事にはあまり参加できていませんが、行事の準備だけでも良いので町内会に関わってもらいたいです。負担に感じることもないので。
■美宇さんが役員になったことをどう思っていますか
廣:高校生で役員を引き受けてくれた心意気を大事にしたいです。未成年で役員に就任することを町内会員がどう思うか不安もありましたが、就任した以上は後ろ盾となることを決めました。
美宇さんをはじめ、地域に住む小・中学生や高校生、大学生の町内会に対する思いや考えは、これからの町内会活動に生かしていきたいです。
崇:学校に部活動と大変な中、会議に出席すると、出席者と娘との会話が生まれるようになりました。それも大事な町内会内での交流であり、役員に就任した効果の一つだと考えています。
■町内会はこれからもあってほしいですか
美:町内会は、これからもあり続けてほしいです。小学校のときに子ども会の行事に参加して楽しかったので、他の子たちも参加してほしいです。
廣:子どもが地域にいる限り、子ども向けの行事は残したいですね。
崇:役員になって、最初は大変なイメージがありましたが、会長と連絡調整をしながら、行事を企画するとさまざまな人と関わることができて面白いです。町内会がこの先どうなるかは分かりませんが、住民同士の交流をなくしてはいけないし、災害が発生したときや困り事で助けを求めるための手段として、必要な組織だと思っています。
問合先:秘書広報課広聴係
【電話】内線219
