- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鹿追町
- 広報紙名 : 広報しかおい 令和7年4月号
大正の広重と呼ばれた鳥瞰図絵師・吉田初三郎(1884年〜1955年)が描いた鹿追の鳥瞰図が、下鹿追公民館に残されていました。ジオパークの専門員が、美しい肉筆の鳥瞰図が掲示されていることに気づき調査した結果、吉田初三郎の作品と判明しました。この絵図は昭和27年(1952年)当時の鹿追村の様子を描いたものです。白黒印刷版が村役場発行『鹿追村の概要昭和27年版』に鹿追村鳥瞰図として掲載されていて、その原画にあたります。
吉田初三郎の鳥瞰図は、地形を大胆にデフォルメしつつ、地域の特徴をわかりやすく表現していることで知られています。鹿追村鳥瞰図をみると、隆盛している鹿追・瓜幕市街地や、然別湖周辺・然別峡の観光地が詳細に描かれています。また、鉄道やバスの路線、当時の各小中学校なども確認できます。然別湖周辺の山並みや、然別川沿いの露頭の様子もよく表現されており、綿密な取材があったことがうかがえます。ジオパークビジターセンターでは、この鳥瞰図を拡大印刷しました。ご覧になりたい方はお問合せください。
問い合わせ:とかち鹿追ジオパーク推進協議会事務局(ジオパーク推進課)
【電話】67・2089