くらし 議会だよりー5ー

■簡易水道、公共下水道事業 移行後初の決算
2事業会計を決算認定

簡易水道事業と公共下水道事業は、経営状況の明確化を図るため、令和6年度から事業会計に移行しました。
移行後はじめての決算は、簡易水道事業会計では収益的収支が赤字となりましたが、簡易水道事業会計、公共下水道事業会計ともに決算認定しました。
決算の内容についてお知らせする前に、まずは事業会計のしくみからお伝えします。

◇事業会計はサイフ(収支)が2つに分かれています

◇令和6年度簡易水道事業会計 決算の概要
・収益的収支

令和6年度簡易水道事業会計の収益的収支は、1,485万円の不足となりました。
なお、収益的収支の中には、実際にはお金が動かない収入(長期前受金戻入)と支出(減価償却費など)が含まれています。

・資本的収支

資本的収支は、6,277万円の不足となりました。不足額は、損益勘定留保資金などで補てんされました。

■簡易水道事業は経常収支比率が基準を下回る
収支改善に向けた方策は
経営の健全性・効率性は次の3つの指標から分析します

簡易水道事業会計の経常収支比率は94.8%で基準の100%を下回り、給水収益(水道料金)などの収益だけでは維持管理などの費用を賄えていないことを示しています。
一方、資金不足比率はマイナスとなり、財政は良好な状態にあると言えますが、一般会計からの補助金で補っています。
また、有形固定資産減価償却率は6.8%と低く、積極的な設備投資がなされていますが、今後の安定した事業経営のためには、収支の改善が望まれます。
収支改善に向けた今後の方策について、質疑が交わされました。

◇水道料金引き上げは慎重に検討
Q:藤田議員
経常収支比率を基準の100%にするための具体的な考えは。
A:施設課長
経常収支比率は、収入だけでなく支出も関係する。収入と支出のバランスを考えて経営し、適正な維持補修を行っていきたい。

Q:藤田議員
本町の水道料金は管内でも高いと思うが、収益改善のために、水道料金の改定を含めた今後の方策は。
A:施設課長
令和7年度に経営戦略計画の策定を業務委託している。その内容を踏まえ水道料金改定も含め検討したい。
A:町長
水道料金をいきなり跳ね上げると町民への影響が大きくなる。適正な水道料金について慎重に検討したい。

◇令和6年度公共下水道事業会計 決算の概要