- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道豊頃町
- 広報紙名 : 広報とよころ 2025年11月号
北海道中川郡豊頃町議会発行
議会広報特別委員会編集
No.124
とよころ議会だより
■9月定例会
◇定例会あらまし
令和7年第3回定例会は、9月9日から開会されました。1日目は、補正予算など15件の議案審議を行い、いずれも原案どおり可決しました。
11日:2日目は、令和6年度各会計の決算認定を行いました。
18日:最終日は3名の議員が一般質問を行ったほか、意見書1件を原案どおり可決し閉会しました。
■一般質問
・カムチャツカ半島沖地震 災害対応の検証と今後の防災対策は
令和7年7月30日、カムチャツカ半島沖でM8.7の地震が発生し、本町に津波警報が発令されました。
町は、同日、災害対策本部を設置し、大津、長節、湧洞地区に避難指示を発令、える夢館に避難所を、特別養護老人ホームとよころ荘に福祉避難所を開設しました。
幸いにも人的・物的被害はありませんでしたが、今回の津波避難対応を検証し、今後の災害に備えるため、大谷議員が一般質問を行いました。
◆大谷 友則(おおたに とものり)議員
◇津波避難対応の検証について
Q:実際の避難行動を踏まえ、訓練では気づかなかった課題について伺います。
A:町長
まず、今回の避難行動について、大津地域住民の方々は自発的に津波緊急避難場所へ避難されました。
このことは毎年実施している避難訓練の成果だと思います。
また、漁船の沖出しについても毎年、漁協が行っている沖出し訓練の成果だと思います。
一方で、今回の避難行動で新たな課題が明らかになりました。
国道336号津波緊急避難場所では、一部の通信会社の携帯電話がつながりにくく、避難した方の通話が途切れたり、災害対策本部と現場との情報共有に支障が生じたりしました。
また、備蓄していたテント型の簡易トイレを設置しましたが、避難した方の利用に抵抗感が見られたため、簡易水洗式の仮設トイレを茂岩からトラックで運びました。
その他、避難(場)所における職員の指揮系統の明確化、避難情報を統一的に把握する名簿管理、備蓄品の需給バランス、職員への災害マニュアルの徹底などについて課題が明らかになりました。
これらの課題を踏まえ、地域住民の皆様と意見交換し、関係機関や専門家と協議を重ね、できるところから早急に改善します。
◇今後の防災対策は
Q:災害の種類によっては、より多くの町民の避難が想定されます。指針や基準に応じた適切な避難所運営について町長の考えを伺います。
A:町長
地域担当職員等による自主防災組織の設立に向けての支援や、避難行動要支援者名簿の作成など対応してまいります。
○災害対策本部の動き(町長の行政報告より)
[7月30日]
8:25 カムチャツカ半島沖でM8.7の地震発生
8:37 本町に津波注意報が発令
・町職員や消防署広報車を避難対象地区に派遣
・海岸付近からの退避呼びかけ
9:40 津波警報に切り替え 津波到達予想最大3m
9:45
・災害対策本部設置
・大津、長節、湧洞地区に避難指示発令
・津波緊急避難場所3か所と大津コミセンに職員派遣
・避難者約160名に食料等配付
14:00
・える夢館に二次避難所開設 約40名避難
・特養とよころ荘に福祉避難所開設、7名避難
20:45 津波注意報に切り替え
20:53
・避難指示解除
[7月31日]
7:00
・える夢館の避難所閉鎖
・災害対策本部解散
10:30
・福祉避難所閉鎖
16:30
・津波注意報 解除
