- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道浦幌町
- 広報紙名 : 広報URAHORO 令和7年9月号
■浦幌町長 井上亨
8月1日~4日、私は「うらほろ国際交流大使団」とともに大阪万博を訪れました。
小学生8名、中学生5名で結成された大使団。彼らにはマリ共和国と日本を結ぶ重要な使命が与えられていたのです。
万博では公式参加国のための「参加を称える日(ナショナルデー)」が設けられており、8月2日がマリの日でした。
当日はマリの首相及び各大臣、大使など要人が集まる中、マリの超有名歌手が集まりこの場限りのライブコンサート。なんとこのコンサートが始まる直前の場面で浦幌の大使団によるジェンベ(太鼓)の演奏機会が与えられたのです。
日は午前中から入念なリハーサル。しかし、いつもの練習とは勝手が違うせいかどうもタイミングがあわない。大丈夫だろうか…。一末の不安がよぎります。
控え室でも最終調整を繰り返し、不安を残しながらも本番を迎えました
会場は超満員、首相のスピーチが終わりついに大使団が登場。彼らの表情から普段とは違った緊張感が伝わってきます。
いざ演奏開始。前奏が流れタイミングを合わせて一斉にジェンベをたたく。会場のスクリーンには、マリとの交流を編集した動画が流れる中、ジェンベの心地よい響きが会場中に広がります。
13人の息もぴったりで私の不安など取り越し苦労でした。2曲を演奏した直後、割れんばかりの拍手喝采を浴びた大使団。まさに見事としか言いようがありません。
その証拠に、演奏の素晴らしさに感動したとマリの文部大臣が感謝を表して急きょ「盾」を贈呈してくれたのです。
また、翌日は大使団及びスタッフと万博の見学。デジタル技術の圧倒的な進歩を体感し、ただただ驚くばかり。
大使団にあっては慣れない猛暑と疲労もある中、最後まで集団行動を守る姿に明らかな成長を感じました。
マリとの交流の架け橋になってくれた大使団とサポートいただいたスタッフ一同に心からの感謝を申し上げます。