- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標茶町
- 広報紙名 : 広報しべちゃ No.804 2025年2月号
■女性農業委員、農地利用最適化推進委員等活動強化研修会に参加して
令和6年12月17日、札幌市にて講演「女性が活躍する農村の地域づくり」と意見交換の研修が行われました。講師の林美香子氏より、「農都共生ライフ、農村と都市の共生を女性の視点を生かした実例を掲げて、物の豊かさより心の豊かさを求める傾向にあり、農業農村との関わりに関するアンケートのトップは、地域農産物の積極的な購入などにより、農業農村を応援したいとのこと、また、レジャーに力点を置く人が多い。三大要素として、温泉、景観、グルメなどが上位を占めている。北海道の未来は、農と他分野との連携の大切さが、これからの課題になるであろう。」とお話がありました。
標茶町と農業からイメージされる連携として、標茶町の農×景観、農×音楽、野外コンサートやライブ、農×滞在型観光などがあります。魅力ある農村へ世代問わず出掛けて行き、買って食べて飲んで見て遊んで農村の人たちも来た人たちも元気にします。
標茶町には、酪農を主とした基幹産業があり、しべちゃ牛乳もあり、多和平もあり、ぽん・ぽんゆもあります。これからは、農と結び付けるコーディネーターとのコラボでぜひ、標茶町の魅力を発信して欲しいと思いました。
(農業委員 舟山珠代)
■市町村農業委員会活動強化研修会に参加して
令和6年12月18日、札幌市で全道各地から農業委員と事務局職員約450人が集まっての研修会がありました。
初めに「食料・農業・農村基本計画の策定状況と農業委員会をめぐる情勢」についての説明があり25年ぶりに一部改正される農業基本法についてでは食料安全保障の面から、これまでのような足りないものは買えばよいではなくて食料の円滑な入手が特に重要になること、また環境と調和のとれた食料システムの確立を目指すとして全ての補助事業で環境負荷低減の促進といったことが考慮されるようになるとの説明を受けました。他にも農地制度の見直しなどの話がありましたが、基本的に私たち農業委員の活動には大きな変更はないようです。
その後、農業委員会3地区の事例報告がありタブレット端末活用のメリット・デメリットを報告した知内町農業委員会、初めての女性農業委員登用にむけて奔走した富良野市農業委員会、新任農業委員の提案による農業委員会だよりを発行するまでの苦労を発表した鹿追町農業委員会の話を拝聴しながら、標茶町では以前より女性農業委員を登用しており現在3人の優秀な女性委員が活動していますし、また農業委員会だよりも発行している(令和6年からは広報しべちゃに掲載)こともあり、私はこれらに直接関わっていないのですが、少し誇らしい気分になったのでした。
これからも、研修会などの情報を得ながら、柔軟な考えで協力しあいながら、より良い農業委員会を目指したいものです。
(農業委員 平山正志)
■全道農業者年金研究会に参加して
令和6年12月19日、札幌第二水産ビルにおいて、全道農業者年金研究会が開催され参加してきました。基調講演は「北海道経済の見方」と題して日本銀行札幌支店長の岡本氏によるお話がありました。お札の一生や偽札防止技術、世界経済や日本経済のIMFや日銀の経済見通し、北海道の景気動向や長期的展望などについて話されました。総括判断として全国的には緩やかに景気回復基調にあるようです。北海道は弱いながらもインバウンドや大型工事(JRやラピダスなど)もあり、持ち直しの動きが見られます。道内総生産量や成長率は上昇下降を繰り返していますが、第一次産業は、さほど動きはないようです。農業産出額について農業従事者数が右肩下がりなのにたいし、北海道では横ばいか、やや上昇気味でさえあります。労働市場においても人手不足や道外流出が続き、特に20代の減少率は高くなっており、これは農業にとっても大問題であります。北海道では農業のウェイトが高いことから、もっと北海道経済全体として考えていかなければならないのではないのでしょうか。
次に農業者年金をめぐる情勢と加入推進についてと題して農業者年金基金理事長の黒田氏による報告がありました。農業者年金のメリットとしては、積立、確定拠出型である、月額2万円~6万7千円の間で自由に変えられる、全額社会保険料控除ができるなどがあり、我々も推進してきましたが、加入者アンケートによると、農業者年金を知らなかった人が65%もいたことから、まず農業者年金を知らなかった人をなくすことが目標であり我々も協力していかなければならないと思いました。
農業者年金については、農業委員会事務局、または標茶町農業協同組合農業振興支援課へ、お問い合わせください。
(農業委員 嶋中 勝)