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◆令和7年度 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
町では、後期高齢者の健康維持・フレイル(虚弱)予防の取り組みとして「高齢者保健事業を国民健康保険保健事業と介護予防を一体的に実施(以下「一体的実施」)」することで、高齢者が健康で自立した生活を続けられることを目指しています。
※フレイルとは高齢になって心身の活力(身体機能、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した「健康」と「要介護」の中間の状態をいいます。

▽令和6年度体力測定などの結果から
骨、関節、筋肉、神経などの運動器に障害が生じ、移動機能が低下する状態を「ロコモ」といいます。ロコモはフレイルよりも早い時期に現れ、進行すると介護が必要になるリスクが高まります。特に、社会参加に支障を来たす「ロコモ度3」は、身体的フレイルに該当します。
令和6年度の体力測定結果では、参加者の約70%(図1)がロコモに該当しましたが、これは全国の同年代を対象にした別の調査よりも良い結果でした。

図1 令和6年度体力測定参加者のロコモ度

体力測定参加者のロコモ有病率が低い理由は、「百歳体操」などの運動習慣があったためと考えられます。また、個別訪問で行った身体計測の結果から、夏に比べて冬は握力が低下しやすいことが分かりました。握力は全身の筋力を反映するといわれており、運動習慣が関係(図2)していると考えられます。これらの理由から、運動習慣の重要性が見えてきました。

図2 握力と運動習慣の関係令和6年度個別訪問の結果より

▽令和7年度の実施内容
今年度も過去の健診、医療機関の受診データから対象者を絞り込み、個別訪問での身体計測や、通いの場での健康状態の確認、フレイルチェックを行います。また必要に応じて運動指導や通いの場の紹介、健診の受診勧奨を行います。6月から順次開始していますので、訪問した際はご協力をお願いします。

私が訪問します!
金谷言語聴覚士

保健福祉センター健康推進担当
【電話】82-1515