くらし 【特集】どんな絶景よりもあたたかい場所(2)

■人が、最高の景色になる。 たった数日。一緒に過ごした時間が私たちを親友に、家族にしてくれました。
▼「ただいま」と言いたくなるまち
AGAPでは、ホストファミリーとして受入れ可能な市民の方を募集し、4泊5日のホームステイを実施しました。国際交流を通じて、言葉や文化の壁を越えた深い絆が生まれ、むつ市にとっても大変意義のあるプログラムとなりました。
カリフォルニア州立大学イーストベイ校(CSUEB)、シンガポール国立大学(NUS)から1組ずつ、参加者とホストファミリーの皆様へむつ市への印象や思い出、交流を通じて感じたことなどお話しを伺いました。

◇ゴー・ヨン・シュエンさん シンガポール国立大学(NUS)
むつ市は自然に囲まれていて素敵なところだなと思うし、人も優しいなと感じています。ただ、日本のアニメは海外でも有名なのに、むつ市では人気のキャラクターとコラボしたキーホルダーなどがあまりないことが少し残念です。ご当地限定のものなどは人気があるので、是非今後あったらいいなと思います。
斉藤さん一家とは、事前に会える機会があって、会う前は少し不安だったけど、気さくに話しかけてくれたのでホッとしました。猫の「との」も含めてみんなで遊んだり、一緒に過ごしている間本当に楽しかったです。

◇斉藤さん一家 Host family(ホストファミリー)
ホストファミリーの受入れは二回目です。昨年AGAPに参加した学生と今でもずっと連絡を取りあっていることから、受入れを通して、ホームステイは人をつなぐという事でもあるなと感じています。
初めて会ったゴーちゃんは、緊張した様子で、それが表情からすごく伝わりました。帰国後の就職のことなど、色んな話しができましたし、シンガポールに帰っても、目標をしっかりもって頑張ってほしいなと思っています。

◇ルーク・ロスさん カリフォルニア州立大学イーストベイ校(CSUEB)
むつ市は何気ない景色がとても綺麗な場所だと感じました。橋から眺める田名部川はとても穏やかな気持ちにさせてくれます。
むつ市に来て少し惜しいなと思うところは、交通の不便さです。美しい景色をもっとバスなどで巡れるようになればとても嬉しいと思います。
新保さん達には、夜釣りに連れて行ってもらったり、みんなで一緒に宿題をしたり、とても楽しい時間でした。
これからやりたいことや目標もあるので、未来のことはまだわからないけど、新保家のみんなともまた会いたいし、むつ市に来たいと思います。

◇新保さん一家 Host family(ホストファミリー)
知人にホストファミリー経験者がいて、様子を聞き思い切って応募しました。国際交流も魅力のひとつですが、英語に興味がある息子に、生きた英語を聞かせてあげるチャンスだと思いましたし、そこも受入れのメリットだなと感じました。受入れは初体験でしたが、ルークがとても面倒見の良いお兄ちゃんという感じだったので、すごく安心して過ごすことができました。

▼-この家族がいつまでも幸せでありますように-
ホストファミリーに教えてもらい、七夕の文化に触れたルークさんは、ホストファミリーへの想いを短冊に込めました。「自分が帰った後飾ってほしい」と照れ笑いしながら短冊を託す彼の姿に、心温まるひとときを感じました。帰国後もお互いを想い合う関係は続いていきます。