- 発行日 :
- 自治体名 : 青森県今別町
- 広報紙名 : 広報いまべつ 令和7年3月号
地域プロジェクトマネージャー
周布 祐馬
こんにちは、地域プロジェクトマネージャーの『ぷーま』こと周布祐馬です。僕が今別の小中学生に届けたいもの、それは一言で表せば「郷土愛」です。今回は僕がどのようにして今別の小中学生に郷土愛を届けようとしているか、少しだけお伝えしたいと思います。
「郷土愛を届ける」と言うよりも「郷土を愛する心を養う」という表現が正しいかもしれません。しかし、最近「郷土を愛する心を養う」ための環境がどんどん減ってきているように感じています。そこで僕はこの「郷土を愛する心を養う」ための環境を1つでも多く増やせないか?と考えています。
そのための取り組みの1つが先日開催された「さきっちょフェス」です。さきっちょフェスは地域内外から郷土芸能の団体が集まったり、飲食店をはじめとする事業者が出店したりする、いわば地域の大人のイベントです。そしてその地域の大人のイベントの中で、子どもたちが作り手となった企画「さきっちょ特大かるた大会」を通して、子どもと大人が一緒になって楽しむこと。このことが「自分たちも地域の一員なのだ!」と感じるきっかけとなり、ひいては故郷を愛するきっかけとなればと願って、僕たちはさきっちょフェスを開催しています。
そして「郷土を愛する心を養う」ためにはさらに重要なことがあります。それは、「地域の中で、全力で楽しむ様々な世代の大人を目の当たりにする」と言うことです。
僕の周りにいる郷土愛の強い若者に共通しているのは、みなこの環境で育っていました。自分の親はもちろん近所の大人たちが共に同じことに取り組み、そして全力で楽しんでいる。この姿を見て育った子どもはきっと将来、故郷をこよなく愛する大人となるでしょう。
皆さんの周りではこういった環境が残っているでしょうか?そしてそれを目にする子どもはいるでしょうか?
荒馬はもちろん、道路脇にお花を植えてくださる方々、しめ縄作りや獅子舞など皆さんの周りの様々な活動が「地域の中で、全力で楽しむ様々な世代の大人」につながるものと思います。しかし、この場に子どもがいない…。僕はここを何とかしたかったのです。
そこで、「地域の中で、全力で楽しむ様々な世代の大人」が集まるさきっちょフェスに、子どもたちも企画に参加し足を運んでもらい、そこでこの大人たちを「目の当たりに」して欲しいと考えたのです。
これから先も、子どもたちが全力で楽しんでいる大人を「目の当たりにする」環境を意識して作り出すことがより必要になると思います。
僕も微力ながらそういった環境づくりの挑戦を続けたいと思います。