くらし 町政ここが聞きたい 議会だより 9月定例町議会(2)

○山谷 博子 議員(つづき)
問(3):先日のカムチャッカ半島での大きな地震の際、青森県太平洋側などの地域では避難指示が発令された。その中で強く感じたのは、猛暑の中での避難を余儀なくされた場合の対応である。避難所に集まった方々が高温や湿度の中で安全に過ごせる体制が整っているのか。
今回の地震避難と猛暑の重なりは、町の防災意識を見直す重要な教訓だと思う。そこで伺う。
(一)防災担当課や関係課での暑熱環境対策について話し合いや情報共有はなされたのか。
(二)各地域にある避難所にエアコンや扇風機、冷却グッズなどの配備状況、電源確保や発電機の準備や設備は整っているのか。
(三)猛暑や熱中症のリスクを加味した行動マニュアルは整備されているのか。
(四)避難行動要支援者名簿は、どのように平常時から管理活用しているのか。また災害時にどのように安否確認や避難支援につなげるのか。

答(3):(町長)
(一)国が「熱中症特別警戒アラート」の運用を開始した令和六年度に、関係課において暑熱対策の打ち合わせを実施している。打ち合わせでは、各施設の利用状況や避難行動要支援者への周知方法、住民への広報について情報共有・協議を行った。その結果として、令和六年度、七年度において、役場庁舎、中央公民館及び福祉センターをクーリングシェルターとして開放し、広報やホームページにより住民への周知を行っている。
(二)現在、町内の指定避難所二十四箇所のうち、二十三箇所にエアコンが設置されている。残り一箇所については、町が所有する移動式エアコンや扇風機を搬入することで暑熱対策を行うこととしている。また、停電時の対策として、地区の避難所に発電機を配備し、災害時の電力供給体制の確保に備えている。冷却グッズについては、現時点では配備してないが、保管場所や管理方法など課題もあることから、導入に当たってはこれらを十分に考慮し、避難者の安全・安心を最優先に進めていく。
(三)現時点では、町独自のマニュアルは作成しておらず、環境省が作成した熱中症環境保健マニュアルを活用している。しかし、猛暑時における災害対策については、一層強化する必要があると考えており、今後、猛暑や熱中症のリスクを考慮した、実効性のある避難所運営マニュアルを作成する予定である。
(四)平常時は、対象者の情報を収集し登載した避難行動要支援者名簿のうち、情報開示に関し同意を得た方の情報を、避難支援に関わる団体に提供し、声がけ等の見守りをお願いすることとなっている。現在、名簿台帳を整理している段階なので、整い次第、関係団体に提供したい。また、災害時には、災害対策本部の判断により、命を守ることを最優先に、情報開示に同意していない方の情報も関係団体に提供し、要支援者宅の訪問に協力をもらい、安否確認や避難支援を行うこととなっている。

○秋田谷 和文 議員
(1)大湯会館シャワーの長期故障への取り組みについて

問(1):五月連休明けの故障以来、約四か月近くたつが、利用者は、ただ不便を強いるのみであり、利用者の不満は頂点に達し、この人たちの声を代弁し質すものである。
(一)故障の原因は何か。大湯会館の掲示によれば、最初は水漏れのためとある。一か月後には排管漏れとある。あまりにも漠としている。
浴室のどの箇所にある、何を目的とする管から、どういう液体がどこへ漏れたのか。その結果、いかなる事態が生じ故障となったのか。
(二)それ程までに復旧が遅れる理由は何か。復旧時期の目標すら示せないのか。
(三)今回の故障に関する利用者への情報提供の是非を町民本位、町民のための行政運営という観点から検証したい。結論として、情報提供が少なすぎると断ぜざるをえないと考える。
以上について、町長の見解をお聞きしたい。

答(1):(町長)
(一)五月中旬、シャワーの根元から漏湯を確認した際に、シャワー水栓を外して点検したところ、管先端が揺れ動いていた。現段階では、温泉成分により管内部が腐食し、破損したことが漏湯発生の原因と推測している。ただし、配管が石材パネルで覆われて埋設されているため、まずは、石材パネルを撤去し、管を露出し確認しない限り、正確な破損個所を特定できない状況にある。
(二)復旧工事に当たり、六月定例会で補正予算を御可決いただき、七月に工事契約を締結している。しかし、配管を交換するには、まず石材パネルを撤去し、配管を露出させてから修繕する必要がある。八月二十八日に請負業者から「石材パネルの原材料を海外から調達するのに時間を要すること」、八月三十日には「九月十六日から十九日までの四日間で修繕工事を予定していること」の報告を受けた。あくまでも、現時点での予定なので、ご理解いただきたい。
(三)当初漏湯が判明した日からシャワー水栓三台を使用中止とし、館内にチラシを掲示し、その後、資材調達による遅延判明を受け、チラシの内容を更新した。また、工事日程の連絡を受け、九月十六日から十九日までの四日間で工事を実施することに伴い、九月十六日及び十七日は臨時休館、十八日及び十九日は女子浴室の利用を休止し、男子浴室を男女日替わりで営業する旨のチラシを掲示した。利用者の皆さまにはご不便とご心配をおかけしているが、今後も状況が変わり次第、速やかに情報提供を行い、透明性を確保していく。