健康 大間病院だより

◆風邪のお話

皆様、いかがお過ごしでしょうか。大間病院の堀切です。
今年の冬は寒かったですね。最近は暖かい日も増えてきただけに、寒暖差で体調を崩してしまったという方も多かったのではないでしょうか。今回は寒暖差で風邪をひいてしまった方に向けてのお話になります。
そもそも風邪とは?というお話から始めますが、風邪とは「ウイルスによってのどや気管に炎症が起こり、いろいろな症状をきたすこと」です。ウイルスがのどにつくことで咳や喉の痛み、鼻水などの症状が起こります。ウイルスによるものなので細菌を倒すお薬である抗生剤は効果がありません。風邪を引き起こすウイルスに対しては、ウイルスを倒す特効薬は今のところありません。ですので症状を和らげるお薬を飲みつつ、よくなるのを待つということになります。お風呂は湯冷めしないようにすれば入っても大丈夫です。
次にただの風邪と思っていると痛い目に遭う「風邪のようで風邪じゃない」病気についてです。風邪は普通、咳、咽頭痛、鼻水の症状が一緒に出るのですが、咳がなくて強い咽頭痛だけがある場合は扁桃腺炎かもしれません。咳だけ異様に強くて、鼻水や咽頭痛がそこまでではないときは肺炎の可能性があります。どちらの病気も「細菌」が原因の可能性があるので抗生剤の治療が必要になります。呼吸が苦しい、意識がおかしいなどの症状がある場合は入院治療が必要となる可能性もあるので、すぐに病院を受診してください。
いろいろ書きましたが「大丈夫かな?」と思ったら、まずは病院を受診することです。医師が診察して、ただの風邪か実は別の病気かなど判断します。場合によっては必要な検査をすることもあるでしょう。一度病院を受診して医師の判断を仰いだ方がご自身も安心できると思います。
大間病院では、このような風邪の症状がある方のため、担当医師が優先的に診察する体制を整えていますので、安心して受診してください。
それでは、風邪には十分に気を付けて、楽しい毎日を過ごしましょう。

内科医長 堀切 海都