- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年8月号
■地域本部の活動紹介(1) 一関地域
本年度の消防団だよりは、市広報の中で7回にわたり一関市消防団について紹介していく予定です。まずは市内8地域本部の特色ある活動を紹介していきます。
最初に紹介する一関地域本部は7分団34部、団員数約510名で、旧一関市エリアをカバーしています。平泉町や宮城県栗原市に隣接し、西には栗駒山があるなど広大な面積の防災を担っています。さらに地域内には北上川と磐井川が流れ、水害と闘ってきた地域でもあるため、特に水防活動には力を入れてきました。
担当エリアに市内有数の観光地である厳美渓や栗駒山、骨寺村荘園遺跡などがある第4分団では、古くから宿泊施設や観光施設、地区内の学校、地域の自主防災会などが参加する総合的な防災訓練を実施しています。
また、第2分団第2部は、やまのめ桜まつりでPR活動を展開しています。纏(まとい)振りの披露を行うほか、「消防自動車と写真を撮ろう」と親子連れなどに声をかけ、消防団活動への理解を広げています。市町村合併前から盛んだった纏振りやはしご乗り、木遣りなどは、今では全地域に普及して勇壮な消防団活動を市民の皆さんに知ってもらうきっかけの一つになっています。
令和6年8月4日に矢巾町で行われた岩手県消防操法競技会には第2分団8部が自動車ポンプの部に、第5分団第3部は小型ポンプの部に出場し、練習の成果を披露しました。
■熱血消防人
花泉第1分団第4部 団員 千葉 琢磨さん(44)
一関市で農業をするため、7年前に千葉県松戸市から花泉町に移住してきました。田舎には人と人との密接なつながりがあり、都会では失われてしまった文化・財産だと思っています。私自身、消防団活動を通じてさまざまなつながりを実感していて、次代の人たちにも継承していきたいと考えています。そのためにも、幅広い年代層に消防団の魅力を伝える活動をしていきたいと思っています。
平日に災害が発生したときには消防団活動として積極的に出動しています。煙が上がっていると気になり、火事かどうか確認に行くこともあります。
農業ではナスを栽培しています。この地方は東北屈指のナスの産地で、常に新鮮なナスを消費者の皆さんに届けたいと思っています。消防団活動も農作業も大変なことはありますが、とても楽しくやりがいのある活動・仕事だと思っています。
問合せ:一関市消防団(市消防本部総務課内)
【電話】25-5910