- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県陸前高田市
- 広報紙名 : 広報りくぜんたかた 令和7年6月号 No.1190
ゼロカーボン(脱炭素)とは:温室効果ガス、特に二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにすること
本市は、2050年カーボンニュートラルに向けて環境省が選定する脱炭素先行地域に選ばれました。
本連載では、市が推進する脱炭素に向けた取り組みについて紹介していきます。
■対象エリア
脱炭素先行地域では、脱炭素事業の推進により、地域課題の同時解決・農林水産業振興を目指します。そのために本市においては、次の3つのモデルエリアを設定しています。
(1)高田地区・今泉地区の復興土地区画整理事業を含む区域(中心市街地エリア)
(2)横田町全域(森林・水資源活用モデルエリア)
(3)沿岸部に位置する漁業関連の施設群で、漁業の脱炭素化を推進する上でモデルとなる施設(漁業脱炭素化モデル施設群)
■解決すべき地域課題
取り組みを通じて解決を目指す地域課題は次のとおりです。
(1)市街地における津波被災跡地の利活用
・被災跡地などに営農強化型太陽光発電設備を設置し、ポット式による果樹栽培などの振興を図ることで、耕作放棄地や営農不適地を有効活用し土地利活用を推進します。
(2)林業の担い手不足
・薪ボイラーなどの普及を通じて間伐材や林地残材など未利用の森林資源活用を推進し、小規模林家や兼業人材など多様な担い手の確保を図ります。
(3)磯焼けによる藻場の消失
・漁業関連施設への太陽光発電設備導入による電気料金削減などにより、藻場再生の財源を新たに確保します。
そのほか、企業と連携した森づくりや藻場再生による「海の森づくり」を進めるなど、ゼロカーボンに向け地域資源を活用した取り組みを進めていきます。
これらの取り組みについて、次号から詳しく紹介していきます。
■本市が取り組む脱炭素先行地域計画について
計画名:脱炭素と資源循環で実現する農林水産業振興
~復興の先の創造的産業振興モデル~
問い合わせ先:市役所脱炭素推進室脱炭素推進係
【電話】(内線341)