- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県住田町
- 広報紙名 : 広報すみた 令和7年9月号
1.住田町地域公共交通計画の策定
町では、これまで路線バスを中心に公共交通による住民の移動手段の確保に取り組んできました。しかし、人口減少や少子化が進み、年々公共交通の利用者が減少しています。高齢者の自動車事故も社会問題化し、運転免許返納後も安心して暮らせるまちを実現するため、公共交通ネットワークの再構築が急務となっています。
このような状況を踏まえ、地域公共交通の利便性、生産性、持続性を高め、人口減少・少子高齢化社会に対応した持続可能な地域公共交通の再構築を図ることを目的に、令和7年度から令和11年度までの5年間を期間とする「住田町地域公共交通計画」を策定しました。
2.基本目標
・既存交通と新たな交通による利便性の向上
・次世代まで利用可能な交通体系の構築
・公共私による地域公共交通の創出
3.基本目標などの実現に向けての8つの事業
(1)コミュニティバスを再編し、デマンド交通を導入する
(2)安心して通学できる交通環境をつくる
(3)分かりやすい公共交通を実現し、周知する
(4)高齢者が安心して利用できる交通環境をつくる
(5)幹線交通の運行を維持し、町内外の移動のしやすさを向上させる
(6)スクールバスの混乗等により、地域交通を充実させる
(7)交通空白地有償運送(公共ライドシェア)などの導入を促進する
(8)交通交流拠点を整備し、にぎわいを創出する
今年11月からコミュニティバスの再編とデマンド交通の実証運行が始まります。
上記計画に基づく事業として、以下のとおりコミュニティバスの再編とデマンド交通の導入を行います。
■コミュニティバスの再編
○変更内容
(1)路線名称の変更
川口上有住駅線→世田米有住線
八日町遠野駅線→遠野住田線
(2)運行便の統合、ダイヤ改定
世田米有住線の便数を統合し、1日4.5便に
(3)運行経路、運行形態の変更
世田米有住線の一部(下有住、新田地域)、役場中井線→デマンド交通(予約型乗合交通)遠野住田線の終着点を上有住駅まで延長
(4)運賃を定額制へ変更
どのエリアから乗車しても同じ料金(1乗車200円)
■デマンド交通の導入
1.デマンド交通とは…
(1)事前の予約によりの乗合で運行する公共交通
(2)乗降場所は、自宅近くから希望する停留所まで
(3)区域を定時で運行。予約する利用者によりルートが多様化(乗降場所(※):役場、郵便局周辺、世田米駅、診療センター、薬王堂など)
2.運行日ほか
運行日:
有住地区…月・水曜日
五葉地区…金曜日
世田米・大股地区…火・木曜日
運行車両:ハイエースまたは普通乗用車
乗車時間:各エリア最大1時間
使い方:
(1)事前利用登録(電話、LINE)
(2)予約申込(利用前日の15時まで)
(3)乗車(希望する乗降場所(※)で待ちます)
(4)降車・支払い(運転手に料金を払います)
(5)料金(1乗車)…五葉・有住400円、世田米・大股300円
(6)利用受付開始…10月6日から開始
なお、コミュニティバスの再編やデマンド交通の詳細は、9月26日配布の住民税務課からのチラシをご確認ください。
問合せ:住民税務課生活環境係
【電話】46-2113