くらし 令和7年度 町の施政方針(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県軽米町
- 広報紙名 : 広報かるまい 令和7年4月号(no.793)
2月27日から開かれた町議会定例会で、山本賢一町長が令和7年度の施政方針を述べ、本年度にかける決意を表明しました。
施政方針の要旨をお伝えします。
令和7年は昭和30年の町村合併から70周年を迎えます。長年、町勢発展にご尽力された諸先輩方、町民の皆様に敬意を表し、町の更なる発展のため全力で取り組みます。
音更町との姉妹締結も40周年を迎えます。これまでスポーツや文化、小学校の相互訪問など交流が展開されてきましたが、これを機に両町の絆がさらに深まり未来に発展していくよう交流事業を進めます。
■「豊かな自然と美しい景観のまちづくり」
清潔で住みよいまちづくりに町民総参加のクリーンアップデーと、花いっぱいコンクールを通じ、町民一体となって花のあふれるまちづくりを進めます。
山内地区に計画の折爪岳風力発電所は、令和8年に稼働予定。(仮称)小軽米風力発電事業は、環境アセスメントに従って計画が進められています。太陽光・風力・鶏糞バイオマスの各発電所、ミレットパーク・ソーラー館などの再エネ施設を活用した環境学習も充実させていきます。
町内で生産される電気の利活用や町民への再生可能エネルギー導入の普及啓発を図ります。電気自動車、家庭用太陽光発電設備への助成事業「ゼロカーボン推進事業費補助金」により、地球温暖化対策及び脱炭素社会の実現を目指します。
■「一人一人がいきいき暮らすまちづくり」
高齢者・障がい者世帯が対象の「高齢者ゴミ出し支援事業」により、住み慣れた地域で自立した日常生活が送れるよう支援していきます。
町民の多様なニーズに応じたスポーツプログラムの導入を進め、健康維持のため運動できるよう町内施設の計画的な修繕を図ります。
特定健診やがん検診の実施、生活習慣改善に向けた健康教室を開催します。特定保健指導の充実、糖尿病と重症化予防、脳卒中対策を進めます。高齢者の保健事業では、介護予防と一体的に、心身の活力を保つ「フレイル予防」に取り組み、自殺相談体制の強化と周知、ゲートキーパーの養成など体制づくりに努めます。
第3期軽米町データヘルス実施計画に基づき、国民健康保険事業の効果的で効率的な保険事業と医療費の適正化、保険財政の安定的な運営に取り組みます。
後期高齢者医療事業についても、保険料の確実な収納と各種検診の受診率向上を図ります。
認知症に関する正しい知識の普及啓発と本人や家族への支援に努め、住民の支え合いの活動の協議体である「軽米結っこの会」の運営を継続支援。「軽米町障害者福祉計画」に沿った自立支援給付や地域生活支援事業を実施します。
■「子育て環境日本一を目指すまちづくり」
子育て世代包括支援センター「めごかる」を中心に、妊娠期から出産・子育てまで一貫して身近な保健師・助産師が相談にあたります。妊娠期に支援金を支給する「出産・子育て応援給付金」(令和7年度は「妊婦のための支援給付金」)と、令和6年度から始めた1歳児未満の乳児世帯へのオムツ代の一部助成により、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。
令和5年12月から宇漢米館内に設置した子育てや育児の相談の場「ピヨピヨ広場」では、今後も利用者の意向に沿った事業を実施。「軽米児童クラブ」への小軽米小、晴山小学校からの送迎を、令和7年度は長期休業期間中も拡大し実施します。
令和4年度から完全無償化した、こども園・保育園の保育料を継続。花のまち軽米こども園で行う「一時預かり」は、町内の児童は保育料を無償にします。
学校教育では、学力向上支援員と特別支援員を全小中学校に継続配置し、個々に応じたきめ細やかな指導により学力向上に努めます。
令和3年度から実施する小中学校児童生徒の学校給食費の無料化を継続。学校給食センター調理機器等を計画的に更新し安全安心な給食の提供に努めます。
県立軽米高等学校の1学年2クラスの維持に向け県に強く要望していきます。同校教育振興会への支援を継続し、令和7年度は新制服への購入費助成を追加します。