- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県軽米町
- 広報紙名 : 広報かるまい 令和7年4月号(no.793)
■「資源を活かした地域産業のまちづくり」
農業施策では、6年度に策定した「地域計画」に沿って担い手への農地集積・集約化を進める新たな支援制度を創設します。親元就農の推進、認定農業者を中心に担い手育成に取り組み、地域おこし協力隊制度も活用します。
7年度から新たな対策期が始まる日本型直接支払制度では、農用地保全活動や環境保全型農業の取組みを支援します。廃プラスチックの排出抑制に向けた生分解性資材普及拡大事業を進め、農作業の労力省力化も支援します。主食用米の価格高騰で、飼料用米からの作付転換が見込まれますが、転作作物の生産を維持しながら農家所得の向上に取り組みます。
有害鳥獣の被害対策には、柵による侵入防止対策、鳥獣被害対策実施隊の組織強化及び隊員の確保に努めます。
畜産では、肉用繁殖農家の基盤強化に繁殖雌牛の導入、自家保留経費の一部を支援します。
林業振興では、木炭、シイタケ生産者や森林組合等と連携した森林整備事業や広葉樹里山森林資源活用事業等を進めます。
長引く物価高騰対策に「プレミアム付き商品券」の発行を支援し、町内商店等の利用促進、商店街の魅力向上に努めます。商工関係団体とともに「かるまい文化交流センター」を活用した魅力的なイベントなど中心商店街の賑わい創出に努めます。
■「多様な交流が生まれる魅力あるまちづくり」
かるまい文化交流センターは開館以来、来館者は延べ約7万人を超えました。6年度はオープニングイヤーとして町文化協会などと連携して展開することができました。
観光需要回復の兆しが見える中、チューリップをはじめ自然や花を観光資源に交流人口の拡大に努めます。SNSを活用し、情報発信強化と町のイメージアップ、交流の創出に取り組みます。
若者向けの住環境の整備に着手します。旧青少年ホームの跡地を子育て世代や若者が居住できる住宅整備を進め、7年度は基本方針・基本構想の策定と土地造成工事に着手し、8年度は住宅整備を進めたいと考えています。他の町遊休地の活用策と併せて、移住定住の支援制度等を総合的に検討します。
地域おこし協力隊、地域活性化起業人やふるさと納税を活用し、交流人口、関係人口の拡大に努めます。
■「共に支え合う安心・安全なまちづくり」
公共交通の利便性の向上に向けて、7年度は利用状況や住民ニーズ調査を行い、現状に合った公共交通の構築をめざします。
自主防災組織の結成支援、防災士の資格取得へ支援を継続。消防団の運営支援のほか小型動力ポンプ付積載車の更新、消防団活動服の更新を行います。
町道整備では参勤街道線ほか6路線の整備を進めます。町道橋に加え、新たに農道橋、林道橋の点検を行うほか、橋梁長寿命化修繕計画に基づき7年度は町道蛇口四斗餅線三貫橋の補修工事を行い長寿命化を図ります。
一般住宅の耐震診断費や耐震改修工事費への助成、住宅リフォーム奨励事業のほか、下水道の普及促進、水道施設の老朽管路及び機器の計画的な更新に努めます。
健全な財政運営と行政のDX化を進め、事務の効率化と行政手続のオンライン化を拡大し利便性向上に努めます。広報紙、かるまいテレビ、ホームページ、行政無線放送、SNSなどの媒体を総合的に活用し、効果的な情報発信を強化します。
7年5月で小軽米・晴山両出張所を廃止し、6月から郵便局への戸籍事務の委託を進めます。