その他 表紙から広がる!せんだいView

表紙で取り上げた場所や物事などを深堀りし、仙台の見どころなどを幅広くお伝えします
今月号の表紙は、仙台市天文台の移動天文車「ベガ号」です。リニューアルしたベガ号や天文台の魅力を紹介します。

◆街中が天体観望会場に
仙台市天文台では、広く市民の皆さんに星空の観察体験をお届けできるよう、平成5年に移動天文車「ベガ号」を導入し、市内外の公園や学校などで天体観望会を行っています。30年以上にわたって活躍した初代ベガ号の老朽化に伴い、4月に新車両に更新しました。車両に搭載した天体望遠鏡では、天体に応じて約40~200倍程度の大きさで見ることができます。
ベガ号という名称の由来となっているのは、夏の代表的な星座・こと座に輝く星「ベガ」。ベガは七夕伝説で知られる「織姫星(おりひめぼし)」で、仙台七夕まつりが行われる8月の夜、わし座の「アルタイル(彦星(ひこぼし))」とともに空高く輝いています。これら2つの星に、はくちょう座の「デネブ」が加わり、「夏の大三角」が形成されます。
天の川もより見えやすくなる夏の時季、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

ベガ号の稼働日など詳しくは、天文台ホームページをご覧ください

◆今年で開台70周年
天文台は、昭和30年2月1日に開台し、今年で70周年を迎えました。宇宙を身近に感じてもらえるように、天体観察の機会の提供や、宇宙・天体に関わる最新の情報の発信をしています。
展示室には、天体模型やCG映像、国指定重要文化財「仙台藩天文学器機」の展示や、宇宙や天文の基礎原理をゲーム感覚で体験できるコーナーもあり、楽しみながら学ぶことができます。美しい星空を映し出すプラネタリウムでは、こども向けのものや震災をテーマにしたものなど多様な番組を投映。また、暗い星も観察可能な「ひとみ望遠鏡」など、宇宙をより深く知ることができる設備を備えています。そのほか、屋外には、太陽系の惑星軌道を75億分の1のスケールでデザインした惑星広場もあり、散歩などをしながら太陽系の大きさを実感できます。
ぜひ、天文台を訪れ、宇宙を身近に感じてみてください。