くらし 角田市ゼロカーボン通信

第3回「食品ロスと環境問題」

◆食品ロスと環境問題
食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。日本では年間約464万トンの食品が廃棄されており、これは国民1人あたり毎日おにぎり1個分を捨てている計算になります。
食品ロスと環境問題は一見無関係に思えますが、食品ロス分を生産するために、製造・輸送・販売などで排出されたCO2の総量は約1046万トン。家庭用キッチンコンロからの排出量740万トンよりも多いのです。
また、廃棄処分のためにゴミ収集車や焼却場から、さらにCO2が排出されます。これらは食品ロスがなければ生じなかったものです。

◆食品ロスを減らそう
食品ロスを減らす方法のうち、2つの方法を紹介します。

▽3010(さんまるいちまる)運動
「3010運動」は、宴会での食品ロスを減らすための取り組みです。乾杯からの30分間とお開き前の10分間は自分の席で料理を楽しみ、食べ残しを減らそうと呼びかけることから「3010運動」と名付けられました。

▽てまえどり
「てまえどり」とは「てまえ(手前)」から「とる」ことを意味する言葉です。食品を購入するとき「念のため」と期限が長い奥の商品から選びたくなりますが、期限内に消費できそうであれば、手前に並んでいる期限が早いものから取って購入するようにしましょう。

これらは一見小さな努力かもしれませんが、市民一人一人が継続して実践することで、大きな効果となって現れます。日常のちょっとした工夫や意識改革でできる取り組みです。積極的に実践してみましょう。

問い合わせ:生活環境課
(【電話】63-2118)