- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県東松島市
- 広報紙名 : 市報ひがしまつしま 2025年2月1日号
■令和6年度東松島市地域まちづくり交付金(一般提案)の交付を始めて受けた2団体の活動を紹介します
市では、地域まちづくり交付金制度の運用により地区自治会や地域自治組織、市民活動団体が地域課題の解決に向けて実施する公益的な事業に対して支援を行っています。地域まちづくり交付金(一般提案)とは、市内を活動拠点として地域課題の解決を行う任意団体等が申請できる交付金です。活動にかかる講師謝礼や施設使用料、チラシの作成費などに活用することができます。
(1)友遊サロン
(団体と活動内容について)
平成29年4月に団体を設立しました。現在の会員数は10人です。
震災後の心の復興の課題と若い人の他地域への人口流出の課題の解決を目的に活動を開始しました。若者、子育て世代の地域参加を促し、高齢者を支え介護を担う世代と顔を合わせる多世代交流により、地域の活性化を図り、地域に貢献することを目的として活動を行っています。
地域のコミュニケーションの場として皆さんの興味のある趣味等の講座を開催し、好評をいただいています。ほかにも健康増進のための体操、フレイル予防、防災を考えるなどの各種講演会を行ってきました。その中で音楽を通して人と人とのつながりを広げていきたいと考え、6年前からコンサートなどを開催してきました。
(令和6年度の主な活動について)
今年度は、全2回のコンサートを大曲市民センターで開催しました。地域まちづくり交付金採択団体として市報に掲載いただき、多くの方が参加できました。
1回目は、7月27日(土)に災害支援で縁のある井上陽水そっくりの陽っ水氏が5年ぶりの再演となる「陽っ水スペシャルライブ」を開催し、156名の来場がありました。
2回目の12月22日(日)には、友遊サロンコンサート活動として6回目となるタタリヘンリ木下順子(きのしたじゅんこ)夫妻の「アートウェイ・デュオによるクリスマスコンサート」を開催し、予定を上回る申し込みがあり、202名の来場がありました。
2回のコンサートの参加者からは多くの感動の声が寄せられました。
(今後の団体活動について)
今後は、ライフスタイルや価値観が多様化する社会の中で、若い世代からシニア世代まで活力を見いだし、幸せを感じ、励ましの輪を広げていける活動をさらに展開していきたいと思います。
(2)災害支援アーティストチームHello!Art!Japan!
(団体と活動内容について)
令和6年1月に団体を設立しました。現在の会員数は5人です。
持続可能な地域の文化継承と発展、子どもたちの成長支援、地域コミュニティの活性化を目的としてアーティストのボランティア活動支援、さまざまな環境にいる子どもたちへの支援、アート体験の提供を行っています。また、能登半島地震、能登半島豪雨災害時には、災害支援団体と協力し、避難所等で演奏や歌唱などの活動も行ってきました。
伝統的な芸術や文化の価値を尊重しながらも、現代アートやクリエイティブな表現活動を通じて、地域の文化の継承と創造を促したいと考えています。子どもたちが豊かな芸術体験を通じて感性や創造性を伸ばし、地域社会に貢献できるよう支援します。
具体的には、市内の保育園や幼稚園、小中高、福祉施設などでのコンサートや行事の企画運営、東松島市に関係した楽曲制作や映像制作、ワークショップなどの活動を予定しています。
(令和6年度の主な活動について)
今年度は、ピアニストのスティーブン・スモール氏(ニュージーランド在住)と歌手でリンドバーグのボーカルの渡瀬(わたせ)マキ氏をお迎えして、9月5日に大曲小学校、9月6日に赤井小学校、矢本第一中学校で演奏会とキャリアトークを実施しました。子どもたちに生のピアノの演奏、歌唱を行ったほか、キャリアトークとしてミュージシャンを目指したきっかけやプロとして活動する苦悩、楽しさなどをお伝えしました。大変有意義で好評を得られた事業となりました。
(今後の団体活動について)
今後の活動の継続にあたり、地域社会との協力を深め、持続可能な文化教育の拠点として、より多くの子どもたちに、豊かな芸術体験を提供したいと考えています。市内で年間25回程度演奏とキャリアトークを行い、地域の文化継承と創造に寄与するプログラムを拡充したいと考えています。
問合せ:市民協働課まちづくり推進係
【電話】内線3803・3808