くらし 消費生活情報 ~賃貸契約での注意点~

春は新たに社会人となる人、進学して親元を離れる人、転勤等のため転居する人が増えます。賃貸契約を結ぶ際の注意点として、契約に含まれる場合がある「特約」が挙げられます。トラブルになりやすい特約事項は、借主が行うべき原状回復(借りた時の状態に戻すこと・経年劣化は含まない)義務以上の費用負担を認めさせるというものです。
契約を結ぶ際、この特約についてわかりやすく説明する義務が貸主にあり賃借人も理解しておく必要があります。特約を成立させるための要件は次のとおりです。

■賃借人に特別の負担を課す目的である特約の要件
1.特約の必要性があり、かつ、暴利的でない等の客観的合理的な理由があること
2.賃借人が特約によって、通常の原状回復義務を超えた修繕などの義務を負う事について認識していること
3.賃借人が特約による義務負担の意思表示をしていること

賃貸物件の場合は、入居時に室内の写真を撮影し保存しておくと退去時の修繕割合などがわかりやすくなります。
内容が良く理解できないまま契約するのではなく、トラブル防止のためにも納得できる説明を求めましょう。

~お買い物や契約で、心配なときや困ったときは相談窓口へ~

問合わせ・相談先:市役所矢本庁舎1階 市民生活課消費生活相談窓口
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