くらし 新風を巻き起こす、地域おこし協力隊
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県大崎市
- 広報紙名 : 広報おおさき 2024年6月号
「地域おこし協力隊」制度とは、都市圏の人材を人口減少や高齢化が進む地方で受け入れ、定住・定着の支援をしながら地域の活性化に貢献してもらう制度です。最長3年の任期の中で、自身の持つ知識や技術を生かして、地域の皆さんと協力しながら活動します。外からの視点で地域に新しい風を吹き込み、盛り上げることが期待されています。
本市で活動する5人の隊員が、それぞれどのような思いを持って取り組んでいるのか紹介します。
■富澤 沙知(とみざわさち)隊員
高齢者層を対象としたスマホの勉強会(本誌16ページ)の実施やSNSを活用した情報発信、さまざまなイベントへの参加などを通して、デジタル・ディバイド(※)の解消に向けた活動に取り組んでいます。
任期最終年度となる今年度は、スマホの勉強会に加えて、市民の皆さんとの協働で行っている「スマホライフLab.Osaki(ラボオオサキ)」で、大崎市の魅力を紹介する動画を制作し発信したいと考えています。その中でも、特に伝統芸能の継承やデータ保存に力を入れ、地域の皆さんとの交流を深めていきたいです。
退任後には、地域おこし協力隊として活動した経験を生かして、高齢者向けの情報発信サポートや心身の健康を目的とした演劇や朗読の教室を開けるように、準備を進めています。
プロフィール
出身地:大崎市(Uターン)
勤務先:デジタル戦略課
任期:令和4年9月~令和7年3月(3年目)
職種:地域デジタル活用支援
■橋元 文江(はしもとふみえ)隊員
前職は、パソコン・スマホ教室のインストラクターをしていました。その経験を生かして、デジタル・ディバイド(※)の解消に向け、デジタル機器を利用するきっかけづくりやモチベーションの向上につながる活動に取り組んでいきます。
1年目となる今年度は、市民の皆さんと交流し、顔を覚えてもらうことを目標としています。東北地方のコミュニケーション文化である「お茶っこ飲み」の感覚で、デジタルについて相談できる場を設けたり、自然の中を散歩しながらスマートフォンの活用方法を楽しく学ぶイベントを企画したりと、人と人のつながりを大切にした活動を展開していきたいです。
ふるさとに帰ってきて実感した、優しく包み込んでくれる自然や刺激し合える仲間の存在を糧に、活動を積み重ねていきます。
プロフィール
出身地:大崎市(Uターン)
勤務先:デジタル戦略課
任期:令和6年4月~令和9年3月(1年目)
職種:地域デジタル活用支援
※デジタル・ディバイド:インターネットなどの情報通信技術を利用できる人と利用できない人との間に生じる格差。
■陳 嘉良(ちんかりょう)隊員
台湾から大崎市へ移住して3年目を迎えました。ゆったりとした生活を送れることが、大都会生まれの私にとって癒しになっています。活動を通して出会った皆さんは、地域に対する熱い思いを持っており、大崎市には把握しきれないほど物語がたくさんあると感じました。
温泉や神社、こけし祭りなどが、私を含む外国人にとって「ジャパン」らしさを感じられる魅力だと思います。引き続き、市全体の魅力を私の特技である動画やデザインによって、国内外に発信していきます。
退任後は、国際コーディネーターとして起業したいと考えています。台湾と日本の架け橋となって、交流をさらに促進させ、大崎をはじめとする宮城の魅力を、台湾のみならず全世界へ広めていきたいです。
プロフィール
出身地:台湾新北市
勤務先:観光交流課
任期:令和4年5月~令和7年3月(3年目)
職種:観光振興
■渡辺(わたなべ) あかね隊員
鳴子こけし工人の見習いとしてスタートした1年目は、こけしの基本的な製作技術を習得するための修業とSNSを活用した鳴子温泉地域内の魅力を発信する活動に注力しました。
引き続き修業しながら、他地域の地域おこし協力隊員との共同企画の開催など、活動の幅を広げていけたらと考えています。大崎市にとどまらず、県北エリアの皆さんと力を合わせて、鳴子温泉地域を盛り上げるような活動を展開していきたいです。
現在、鳴子こけし工人の数は、年々減少傾向にあります。地域の人の思いと共に発展し、将来への可能性を秘めた地域資源である大崎市の伝統的工芸品を、一緒に未来へつなげていきましょう!
プロフィール
出身地:千葉県千葉市
勤務先:鳴子総合支所地域振興課
任期:令和5年5月~令和8年3月(2年目)
職種:鳴子こけし工人
問合せ:政策課地方創生担当
【電話】23-2129